ドクター・キッド

〜小児科医が解説する子供の健康・病気・育児〜

当ブログの人気記事トップ10

当ブログは小児医療に関する情報提供の場で、 保護者の方々が直面しやすい悩み 小児科外来でよく質問されること 保護者の方々に知っておいて欲しいこと 小児の病気の簡単な解説 医学英語論文の解説・疫学的な視点から をテーマに続けてきました。 育児や小児…

乳幼児期の鉄欠乏は、25年後の教育レベル、就職、結婚、心の健康に影響があるかも

以前、1歳未満の乳児に牛乳を与えると、鉄欠乏になりやすくなると説明しました。 www.dr-kid.net 鉄分は不足すると貧血になりますが、それ以外にも熱性けいれんを起こしやすくなるなど報告されています。 さらに、乳児期の鉄欠乏と10年後の認知機能・脳の電…

B型肝炎ウイルスとワクチンについて解説します③ 〜よくある質問にお答えします〜

前回、B型肝炎ウイルスに感染した場合に起こる症状、慢性化のリスク、ワクチンについて解説してきました。 www.dr-kid.net 最近はB型肝炎ウイルスの予防接種も定期化され、普及してきています。 しかし、 子どもにB型肝炎予防って必要? お産の時以外に感染…

【小児の発熱】再受診はいつすればよいですか?

子供はいつごろ再受診したらよいですか? 熱は何日くらい続いたら再度受診したらよいですか? といった再受診に関する質問をされることもあります。 日本のクリニックは、ほとんどがフリーアクセスですので、理論上はいつ再受診してもらっても構いません。で…

Front-door criterion(フロントドア基準)について解説してみました

フロントドア基準(Front-door criterion)を知りたい方を対象に、導入編として書きました。 Backdoor criterionに基づいた交絡因子の対処法は知っているけれど、この理論が使えない時に他の方法がないか知りたい。 あと理論的な背景とかあれば、ついでに詳…

赤ちゃん(乳児)のスキンケアについて

赤ちゃんのスキンケアについて、たくさん質問をされることがあります。例えば、 赤ちゃんは汗をよくかくのに、なぜ乾燥するのですか? どのように洗ったらよいですか? 保湿などスキンケアはどうしたらよいですか? などです。 今回は赤ちゃんのスキンケアの…

小児肥満と心理的な影響、不登校について

小児の肥満について、これまでに様々な記事を書いてきました。 こどもの肥満は将来の糖尿病や心疾患のリスクになりえるのですが、これら健康上の問題だけでなく、こどもの精神や心理社会的な問題を起こすことがあります。 具体的には、 いじめ、不登校 チッ…

ホスホマイシン(ホスミシン®︎)と溶血性尿毒症症候群(HUS)について

「細菌性胃腸炎にはホスホマイシン(ホスミシン®︎)を」 と考えている小児科医は少なくなく、ウイルス性でも細菌性でも胃腸炎にホスホマイシンを投与されているケースが多々あります。 細菌性胃腸炎に、HUS(溶血性尿毒症症候群)の予防目的にホスホマイシン…

妊婦が慢性的にヒ素を高用量摂取すると、こどもに喘鳴が起こりやすくなるかもしれない

井戸水というと天然の水でおいしいというイメージを持っている方がいるかもしれません。 確かに安全な井戸水であればもちろん良いのですが、井戸水には予期せぬ細菌が入っていたり、化学物質が混入している場合があります。 近年、井戸水にあるヒ素が途上国…

医師の経験年数と熱性けいれんの知識について

「熱性けいれんのある子には、解熱剤を使わないでください」 「熱性けいれんのお子さんには、けいれん止めの座薬を必ず使ってください」 など、科学的根拠のない指導をする小児科医がいます。 例えば、解熱薬は熱性けいれんを誘発もしなければ、予防もできな…

生活リズムを見直して、小児肥満を予防する

小児の肥満について、これまでに様々な記事を書いてきました。 こどもの肥満は将来の糖尿病や心疾患のリスクになりえるので、早い時期からの対応が望ましいのですが、なかなか一筋縄にはいきません。 肥満というと「食生活と運動不足が原因でしょう」と考え…

第3回:Hillの基準と照らし合わせても因果関係の証明にはならない

因果推論の話で「Hillの基準」が説明されることがありますが Hillの基準をそもそも知らない Hillの基準は聞いたことがあるが詳細は知らない Hillの基準に対する批判があることを知らない といった方が多いのではと思います。 特に観察研究での因果推論は単純…

小児の肥満と運動器疾患(大腿骨頭すべり症・下肢変形・ロコモティブ症候群)

大腿骨頭すべり症 下肢変形 ロコモティブ症候群 などお聞きになったことはありますか? これらは、小児の肥満に合併してしまうことがある、運動器疾患です。 今回は、これらの疾患を簡単に説明していきましょう。 大腿骨頭すべり症 大腿骨頭すべり症の原因 …

【論文】新生児のビタミンK不足と重大な出血の調査【イギリス・アイルランド】

前回、こちらの論文で「なぜ保護者は新生児のビタミンK予防投与を拒否するのか」について言及してきました。 こちらの結果では、ビタミンKの予防投与を拒否する方の特徴として、 予防措置も拒否する(点眼と予防接種) 白人 完全母乳栄養 などがあげられてお…

こどもの脂肪肝について

こどもも脂肪肝になるのですか? 肥満になると、どうして脂肪肝になるのでしょうか? 日本は、2000年代まで小児肥満は増加し続け、現在は横ばいになっています。 世界的には小児肥満は増加し続けており、4000万人以上の小児肥満がいるといわれています。 肥…

【論文】光線療法と痙攣発作について【新生児黄疸】

今回はこちらの論文をピックアップしました。 光線療法とけいれん発作の関連性をみた研究になります。 光線療法は新生児黄疸でよく使用される治療法です。 新生児黄疸についてはこちらで詳しく説明しています↓↓ 簡単にまとめると、「血液中のビリルビン濃度…