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[考察] 外用抗菌薬も使用しすぎると耐性菌が増える

ムピロシンやフシジン酸は伝染性膿痂疹に対して有効性が確認された外用薬ですが、使用しすぎには注意が必要です。経口抗菌薬の使用量が増えれば耐性菌が増えるのと同じ現象が外用薬でも生じます。

ムピロシン耐性の黄色ブドウ球菌について

例えばニュージーランドから報告された研究があります1。ニュージーランドでは、1986年にムピロシンが発売されましたが、その後にムピロシン耐性の黄色ブドウ球菌がどの程度増加したかを兼用しています。

ムピロシンの販売量は1990〜2000年で多少のばらつきはあるものの、ほぼ横這いですが、ムピロシン耐性の黄色ブドウ球菌の検出率は徐々に増加しているのが分かります。

フシジン酸耐性の黄色ブドウ球菌について

フシジン酸でも似たようなデータがあります。こちらもニュージーランドで行われた研究ですが2、フシジンの販売量は1999年から2012年にかけて増加傾向にあります。1999年ではフシジン耐性の黄色ブドウ球菌は17%でしたが、2013年は耐性率は29%まで増加しています。

まとめ

過去のデータから、外用薬でも使用を続けていると耐性化することがわかっています。

内服抗菌薬の適正使用だけでなく、外用薬の検討も必要ですね。

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参考文献

  1. Upton A, Lang S, Heffernan H. Mupirocin and Staphylococcus aureus: A recent paradigm of emerging antibiotic resistance. J Antimicrob Chemother. 2003;51(3):613-617. doi:10.1093/jac/dkg127
  2. Williamson DA, Monecke S, Heffernan H, et al. High usage of topical fusidic acid and rapid clonal expansion of fusidic acid-resistant Staphylococcus aureus: A cautionary tale. Clin Infect Dis. 2014;59(10):1451-1454. doi:10.1093/cid/ciu658

 

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Dr-KID
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このブログ(https://www.dr-kid.net )を書いてる小児科専門医・疫学者。 小児医療の研究で、英語論文を年5〜10本執筆、査読は年30-50本。 趣味は中長期投資、旅・散策、サッカー観戦。note (https://note.mu/drkid)もやってます。