ドクター・キッド

〜小児科医が解説する子供の健康・病気と単なる雑記〜

感染症

1歳未満の乳児へのインフルエンザワクチンについて

1歳未満の乳児へのインフルエンザワクチンのポイント 生後6ヶ月からインフルエンザワクチンを接種できます 1歳未満のインフルエンザワクチン接種は抗体(免疫)がややつきにくいです 1歳未満にワクチン接種をすると、10-70%くらいの確率で抗体がつきます …

こどものインフルエンザを解説します

インフルエンザのポイント インフルエンザは風邪と似た症状がでます 高熱や筋肉痛がでるのが特徴です 検査は発症8時間後、抗インフルエンザ薬は発症48時間以内が望ましいです 脳症や肺炎を起こすことがあるので注意が必要です インフルエンザって何ですか…

予防接種に行く前に読むとよいでしょう

予防接種に行く前に以下をチェック 予防接種に行く前に以下の点をチェックするとよいでしょう; お子さんの体調はよいですか? 接種する予防接種について、必要性や副反応を理解しているか? 母子手帳は持ちましたか? 予診票は記入したか? これらをきちん…

水痘(水疱瘡)について解説します

水痘(水疱瘡)のまとめ 水痘は水痘帯状疱疹ウイルスの初感染で起こります 空気感染によって広がり、感染力は強いです 潜伏期間は10〜21日程度です 痒みを伴う水ぶくれ(水疱)から痂皮(かさぶた)になり治癒します 登園または登校の許可は全ての発疹が痂皮…

風邪や胃腸炎は、経口補水療法が重要

経口補水療法ってなんですか? 経口補水療法は、体の機能を維持するのに必要な、水分・電解質(主に塩分)・糖分を適切に補給する治療法です。 ■ 経口補水療法をする5つのメリット 経口補水療法をするメリットは以下の5つがあります: 科学的に検証された…

扁桃腺の肥大と手術適応について

扁桃腺・アデノイドってなに? 扁桃腺は喉に複数あります。それぞれ、口蓋扁桃やアデノイド(咽頭扁桃)といわれています。 扁桃腺の役割は、細菌感染から体を守ることです。扁桃腺は細菌やウイルスを処理する臓器ですので、感染を起こしやすい臓器といえま…

赤ちゃんの鼻水、鼻づまりは、『ママ鼻水トッテ』の使用をオススメしてます

ママ鼻水トッテ:耳鼻科医が考案した鼻すい器 丹平製薬 ママ鼻水トッテ (0歳から対象) 耳鼻科の先生が考案した、お口で吸うタイプの鼻すい器 出版社/メーカー: 丹平製薬 メディア: Baby Product 購入: 13人 クリック: 41回 この商品を含むブログ (29件) を見…

小児科医が解説するりんご病(伝染性紅斑)

リンゴ病(伝染性紅斑)の原因って!? 『りんご病』は医学用語で『伝染性紅斑』といいます。 伝染性紅斑は、ほっぺが『リンゴのように赤くなる』ため、りんご病といわれています。 ■ 伝染性紅斑の原因はウイルス感染ですよ 伝染性紅斑の原因は『パルボウイ…

伝染性単核球症(EBウイルス)を解説します

伝染性単核球症ってなんですか? 伝染性単核球症は「EBウイルス」に感染すると起こります。 EBはEpstein-Barrという名前の頭文字でEBウイルスといい、 ヒトヘルペスウイルスに分類されています。 ■ EBウイルスの感染経路 EBウイルスは、唾液から感染すること…

こどもの喉のかぜを解説します

急性咽頭炎ってなに? 『喉(のど)の風邪』は医学用語で『急性咽頭炎』といいます。 急性咽頭炎は、のどの粘膜やリンパ組織に生じる急性の炎症で、原因はほとんどウイルス感染です。 細菌感染で多いのは溶連菌ですが、全体の10%〜20%程度です。 年長児ではE…

発熱と解熱薬について小児科医なりに語ってみる

熱恐怖症 『こどもが発熱した。どうしよう…』と子供の発熱でパニックになる保護者は多いです。 このように『発熱』を過剰に恐れることを『熱恐怖症』と呼んでいます。小児科医でも『熱恐怖症』の方がいます。 ■ 発熱=有害ではありませんよ とあるアンケート…

こどもの胃腸炎について解説します

ウイルス性胃腸炎のポイント 急性胃腸炎は、どのウイルスにかかっても治療法は変わりません 胃腸炎には特効薬はないです 脱水にならないように、適切な水分・塩分・糖分を補給しましょう 急性性胃腸炎の原因 急性胃腸炎は、ウイルス感染が原因のことがほとん…

おたふく風邪とワクチンについて解説します

おたふくかぜのポイント おたふくかぜに関するまとめ: おたふくかぜはムンプスウイルスの感染で起こります 顎に痛みを伴う腫れがでます ワクチンで予防可能な感染症です 合併症は精巣炎や髄膜炎があります おたふくかぜの原因と特徴 『おたふくかぜ』は、医…

こどもが嘔吐や下痢をした時の、水分と食事摂取について

嘔吐・下痢時の水分摂取法のまとめ 吐いた後は、1〜2時間くらいは水分・食事摂取を我慢しましょう 最初はスプーン1杯程度の少量から開始しましょう 15分程度の間隔をあけながら、ゆっくりと水分を与えるようにしてください お茶・水よりもOS-1などの経口補…

こどものカゼの経過を解説します

風邪(かぜ)のポイント 分かっているようで分かっていない、こどもの風邪についてまとめてみました; 風邪はくしゃみ、鼻水、咳、喉の痛み、発熱などが特徴です 原因はウイルス感染症がほとんどで、抗生剤は効きません 風邪の特効薬はありません 安静と対症…

小児科医が語る滲出性中耳炎のまとめ

滲出性中耳炎のポイント まずは、滲出性(しんしゅつせい)中耳炎のポイントです; 滲出性中耳炎は『耳の中に水が溜まっている状態』です 自然軽快が多いので、無治療でいいこともあります 何か薬を飲んで、劇的に良くなるわけではありません 聴力障害や言語…

小児科医が解説する乳児突然死症候群(SIDS)

乳児突然死症候群 (SIDS)って何ですか? まずは乳児突然死症候群の定義ですが; それまでの健康状態および既往歴からその死亡が予測できず、しかも死亡状況調査および解剖検査によってもその原因が同定されない,原則として1歳未満の児に突然の死をもたら…

こどものピロリ菌について解説します

ピロリ菌について 『ピロリ菌』の正式名称は『ヘリコバクター・ピロリ』です。 ピロリ菌に感染すると、胃炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃癌の原因になることが、これまでの研究から分かっています。 ピロリ菌に感染の感染率について 過去の研究からですと、日…

小児科医が解説するクループ

クループ症候群について クループ症候群は、別名「喉頭気管炎」といわれています。 このクループ症候群は、風邪がきっかけで、喉の奥にある空気の通り道が狭くなり、空気が十分吸い込めなくなった状態をいいます。 独特の咳(犬の吠える咳、オットセイの鳴き…

こどもの風邪のホームケアと科学的根拠のある治療法

風邪について 『風邪(かぜ)』は医学用語で『急性上気道炎』といいます。 風邪の原因は、大半がウイルス感染です。 ウイルスが原因であるため、ウイルスをやっつける薬があれば治る、と理論的に考える方もいるでしょう。 しかしながら、ウイルスをやっつけ…

こどもが急に発熱した時の対処法のまとめ

『急に熱が出てしまった』場合の対処法のポイントです; 生後3ヶ月未満の発熱は、入院できる医療機関に速やかに受診しましょう おもちゃで遊べて、顔色がよければ深夜に受診しなくてよいです 氷嚢・保冷剤は、首、脇の下、太ももの内側にあてるとよいでしょ…

小児科医が解説するRSウイルス

RSウイルスって何ですか? 『RSウイルス』はどこかで聞いた、という方が多いのではないでしょうか。RSの言葉の由来ですが、RSは『Respiratpry Syncytial』 の略で: "Respiratory" は呼吸器 "Syncytial"は合胞体 という意味で、この頭文字をとってRSと読んで…

生後3ヶ月未満で発熱したら必ず大きな病院へ受診しましょう

生後3ヶ月未満の発熱は要注意です 研修医の先生達に、生後3ヶ月未満の発熱は要注意、と口を酸っぱくして指導しています。一般の方には少し極端と思われるかもしれませんが、『生後3ヶ月未満の小児の発熱は、敗血症の可能性があるので、入院を念頭に診察し…

マイコプラズマ感染症について

マイコプラズマ感染症まとめ マイコプラズマは細菌で、風邪、肺炎、気管支炎を起こします 5歳〜12歳の学童でよく起こります 5%くらいの感染者が肺炎になります 治療には抗生物質が使用されます 軽症であれば、抗生物質は必要ありませんよ マイコプラズ…

日本のマイコプラズマは9割が耐性菌だった!?

前回、こちらの記事で、風邪に抗生剤を処方する医師の傾向を説明してきました。 こちらの研究結果で分かったのは; 開業医は風邪に抗生剤を出す 時間外受診を担当する医師は抗生剤を出す 非小児科は小児に抗生剤を処方しがち でした。 ■ 抗生剤処方の教育を…

ロタウイルス胃腸炎とロタウイルスワクチンの全て

ロタウイルス胃腸炎は乳幼児に多い胃腸炎で、下痢・嘔吐・発熱などの症状が中心です。症状がひどい場合、脱水になって入院が必要になってしまうケースもあります。今回は、ロタウイルス胃腸炎とワクチンについて詳しく説明していきます。 まずはロタウイルス…

子供の食中毒と予防法を解説します 〜カンピロバクターとサルモネラ〜

カンピロバクター感染による食中毒 このいびつな形をした病原体がカンピロバクターの正体です。 ■ カンピロバクターによる胃腸炎は増加傾向 日本を含む先進国では、カンピロバクターによる胃腸炎が増加しています。 カンピロバクターは食中毒の原因菌の1つ…

子供の副鼻腔炎について

副鼻腔炎のまとめ 副鼻腔炎は3〜6歳児に多く、風邪の5%〜13%に合併します 大人のように鼻づまり、頬の痛みがないことが多いです 約50%は抗生剤を使用しなくても、4週間以内に自然治癒します 副鼻腔について 副鼻腔は鼻の奥にある小さな空間です。 副鼻腔…

小児科医の解説する急性中耳炎

急性中耳炎のポイント 鼻や喉にいるウイルス/細菌が中耳に入ると中耳炎になります こどもの耳管は短く、中耳炎になりやすいです 軽症の中耳炎は痛み止め、・中等症以上は抗生剤を使用します 鼻かみ、鼻吸引、鼻洗浄は中耳炎を予防できます どうして中耳炎に…

アデノウイルス感染症のまとめ

アデノウイルスについて アデノウイルスは50種類くらいあります。 インフルエンザがA型・B型と別れるように、アデノウイルスもA群〜F群に分類されたり、さらに番号も割り当てられてます。 ウイルスの種類によって、生じる症状はことなります。 アデノウイル…