ドクター・キッド

〜小児科医が解説する子供の健康・病気と単なる雑記〜

扁桃腺の肥大と手術適応について

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扁桃腺・アデノイドってなに?

扁桃腺は喉に複数あります。
それぞれ、口蓋扁桃やアデノイド(咽頭扁桃)といわれています。

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扁桃腺の役割は、細菌感染から体を守ることです。
扁桃腺は細菌やウイルスを処理する臓器ですので、感染を起こしやすい臓器といえます。

扁桃腺が大きいことによる問題点

感染を繰り返すと扁桃腺が大きくなりますが、いくつか問題点が生じることがあります。具体的には;

  • 習慣性扁桃
  • 睡眠時無呼吸

が健康上の問題になります。

■ 習慣性扁桃炎について

扁桃腺の炎症を繰り返すことを『習慣性扁桃炎』といいます。
扁桃腺やアデノイドが大きいと、近い部位にも感染症を合併症することがあります。

例えば、カゼをひいたときに、中耳炎・副鼻腔炎を合併しやすくなります。

■ 睡眠時無呼吸について

さらに、扁桃腺やアデノイドは感染を繰り返すと徐々に肥大していきます。
最終的に空気の通り道が狭くなるため、いびき・睡眠時無呼吸の原因となります。

扁桃腺の『生理的な肥大』と『病的な肥大』

口蓋扁桃やアデノイドは5〜8歳くらいまでは自然と大きくなり、その後は徐々に萎縮していきます。
このことえお『生理的な肥大』といいます。

■ 病的な肥大について

一方で『病的な肥大』もあります。
生理的な肥大であれば、10歳前後で扁桃腺は萎縮するのですが、この時期になっても大きいままだったり、喉の感染症を繰り返している、無呼吸のため日中の眠気がひどいな場合は『病的な肥大』と考えます。

扁桃腺の手術について

病的な扁桃腺肥大で、日常生活に困っている場合、手術適応と考えます。

■ 手術可能な年齢

扁桃腺の摘出手術は、4歳以上が適当です。
これは、扁桃腺以外の免疫が発達するのは4歳以降ですので、4歳を過ぎると扁桃腺の役割は小さくなるからです。
つまり、4歳を過ぎると、血液や粘膜の免疫機能が十分に発達するため、扁桃腺がなくても感染しづらい体になります。

■ 手術適応について

手術適応は:

  • 習慣性扁桃
  • 扁桃周囲膿瘍
  • 睡眠時無呼吸
  • 嚥下障害

を認める場合に手術を検討します。

また、年に4〜5回以上、急性扁桃炎を繰り返す場合にも、扁桃腺の摘出術を行うことがあります。

アデノイドが肥大している場合は、扁桃腺摘出と同時に切除します。

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■ 手術は全身麻酔、入院期間は1週間前後

手術は全身麻酔で行います。
扁桃腺やアデノイドは血流が豊富な場所のため、術後に出血がないか、慎重に経過観察をします。

このため、入院期間はすこし長めで、1週間前後の施設が多いです。