ドクター・キッド

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新生児について教えてください③ 〜呼吸・循環・排泄について〜

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前回、赤ちゃん(新生児)の皮膚について解説してきました(主に黄疸、落屑、産瘤など)。

 

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今回は、新生児の呼吸・脈拍・体温や排泄について、みていきましょう。

 

呼吸・脈拍・体温について

 生まれたばかりの頃は、心臓も肺も小さい

赤ちゃんは生まれたばかりは心臓も肺もとても小さな臓器です。

このため、大人とくらべて脈拍も呼吸数も早いです。

大人のように1回で多くの量を呼吸したり、心臓から血液を送り出すことができないので、回数を増やすことで適応しようとしています。目安としては

  • 呼吸数は1分間に40回くらい
  • 心拍数は1分間に120〜140回くらい

となります。

泣いたり、授乳をした後は、呼吸数や心拍数はさらに速くなります。

 

 体温について

体温は大人と同じですが、皮膚の構造が

  • 大人より薄い
  • 皮下脂肪が少ない
  • 体温調節がうまくできない

といった特徴があります。

このため、大人と異なり、環境の温度に非常に左右されやすいです。

暑すぎたり、寒すぎたりしないように、室内を適温(約20〜25どくらい)に保ってあげるとよいでしょう。

 手足が冷たくなることがあります

血液の循環が大人ほどしっかりしていないため、手足だけが冷たくなることはよくあります。

背中やお腹など体幹部を触ってみて、温かいのであれば、心配しなくてよいと思います。

 

排泄について

 新生児のうんち

生まれた後、最初に出るうんち(胎便)は、黒っぽい色で、ネバネバしていることが多いです。

  • 胎児の時に飲み込んだ羊水
  • 腸の粘膜の表層

が排泄されているだけですので、臭いがあまりありません。

母乳を飲み始めると、うんちの色は少しずつ変化してきます。

徐々に黄色くなり、甘酸っぱい匂いが出てくるようになります。

時に、粘液や緑色のうんちが混ざってくることがありますが(移行便)、これは黄色いうんちになる前段階のことが多いです。

 新生児のおしっこについて

生まれてすぐの排尿は、濃い黄色のことが多いですが、徐々に色は薄くなってきます。

排尿の回数も、1日に10回以上が多いです。

時に尿の色がピンク色のことがあります。

ほとんどケースでは、尿の中に出てきた尿酸塩のことが多く、あまり心配いらないことが多いです。

 

まとめ

今回は新生児の呼吸・循環・排泄について、いろいろと解説してきました。

次回は、新生児のへその緒や体重の変化などを解説していこうと思います。

 

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