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医療従事者におけるマスクの種類と感染予防効果について[カナダ編]

今回も、医療従事者におけるマスクの着用および種類が、感染症罹患の予防効果としてどの程度あるかを検討した研究をみていきます。

ポイント

  •  カナダ行われたランダム化比較試験
  •  医療従事者は、サージカルマスクもN95のほうが感染率は変わらない
マミー
マミー
マスクの有効性ってどうなのでしょうか?

Dr.KID
Dr.KID
色々と報告はあるようです。過去の文献をみてみましょう。

  医療用マスクやN95は、医療者にとって非常に重要です。

 研究の概要

背景

インフルエンザから医療従事者を保護するためのN 95マスクとサージカルマスクを比較した有効性に関するデータは少ない。

パンデミック中にN 95マスクが不足し、多くの国で入手できない可能性を考えると、サージカルマスクの有効性を知ることは公衆衛生上重要である。

目的:

インフルエンザから医療従事者を保護するために、サージカルマスクとN 95マスクを比較した。

設定及び参加者

カナダのオンタリオ州にある8つの三次医療機関で研究は実施された。

救急部、医療ユニット、および小児科ユニットに勤務する看護師446人を対象とした非劣性のランダム化比較試験である。

介入:

2008~2009年のインフルエンザシーズン中に発熱性の呼吸器疾患患者に医療を提供する際、フィットテスト済みN 95マスクまたはサージカルマスクのいずれかへの割り当てを行なった。

主な結果:

主要アウトカムは、PCRまたは抗体価の上昇で定義したインフルエンザへの感染とした。

2008年9月23日から12月8日の間に、 446名の看護師が研究に登録され、225人はサージカルマスク、 221人はN 95マスクを着用した。

N 95人工呼吸器と比較して、サージカルマスクの有効性を評価した。
インフルエンザ感染は、サージカルマスク群では50人の看護師 (23.6%) で、 N 95人工呼吸器群では48人の看護師 (22.9%) で生じた。

  • リスク差、-0.73% [95% CI、-8.8%~7.3%]

2群でのアウトカムの割合は、ほとんど変わらないことがわかった。

RSウイルス、ヒトメタニューモウイルス、パラインフルエンザウイルス、ライノ・エンテロウイルス、コロナウイルスへの感染率も2グループでほとんど変わらなかった。

結論:

オンタリオの三次医療病院の看護師で、インフルエンザなどウイルス感染率を、 N 95レスピレーターと手術用マスクを用いて比較したが、ほとんど変わらなかった。

感想と考察

意外な結果でしたね。

この研究では、N95マスクを使用しても、サージカルマスクを使用しても、医療者におけるウイルス感染率は変わりませんでした。

一方で、手洗いやガウン、グローブの着用はモニターしておらず、これらが影響した可能性もありますね。例えば、サージカルマスク組は、感染のリスクを恐れて、手洗いを徹底したら、N95と同じくらいの感染率になった可能性も、否定はできないですね。

Dr.KID
Dr.KID
盲検が難しいので、仕方ないですね。

まとめ

今回の研究では、医療従事者において、サージカルマスクでもN95でも、ウイルスへの感染率は、ほとんど変わらない結果でした。

 

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Dr-KID
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このブログ(https://www.dr-kid.net )を書いてる小児科専門医・疫学者。 小児医療の研究で、英語論文を年5〜10本執筆、査読は年30-50本。 趣味は中長期投資、旅・散策、サッカー観戦。note (https://note.mu/drkid)もやってます。
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