今回は、アメリカから報告された、手洗いの胃腸炎予防効果を検証した研究をみていきましょう。2000年代に行われた、比較的、あたらしい研究になります。
先にこの研究の結論とポイントから述べましょう。
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- おむつ交換、手洗い、および調理器具の見直しを行うプログラムの有効性
- 子どもたちの下痢性疾患および在宅保育センターの職員の病気による欠席を減少させた
手洗いが感染症の予防効果にどのくらいあるか検証した研究はたくさんあります。
研究の概要
目的
本研究の目的は、感染性病原体の伝播を減少させるために行われています。
おむつ交換、手洗い、および食品調理のための機器の設置が、児童ケアセンターにおける児童およびスタッフの胃腸炎の発症率の減少につながるかを評価しています。
方法:
23組の保育所を規模と評価レベルでマッチングしています。
各ペアの一方のメンバーを介入群に、他方を対照群にランダムに割り当てた。
介入センターは新しいおむつ交換器、手洗い器、および食品調理器具を受けています。
こちら(http://www.hatterascollection.com)で紹介された家具のようです(私にCOIはありません)
介入センターと対照センターはいずれも、必要に応じて衛生・清潔に関する訓練を受けた。
参加した教室に子どもがいる家族はに隔週で電話をかけ、下痢性疾患の発生頻度と重症度を確認しています。
スタッフの出勤をモニターし、スタッフの清潔・衛生行動を毎月観察し、記録しています。
結果:
清潔や衛生行動は、介入センターおよび対照センターの両方で改善しました。
小児における下痢性疾患の頻度は以下の通りでした:
- 介入センター:0.90件/100人日
- コントロールセンター:1.58件/100人日
と、介入を行ったセンターのほうが下痢性疾患の発症率は低かったです。
下痢の罹患日数の割合は、
- 介入センター:4.0%
- コントロールセンター:5.0%
と介入センターに有利な結果でした。
職員が病気のために欠席する割合は、
- 介入センター;0.77%
- コントロールセンター:1.73%
と、介入センターのほうが少なかったです。
結論
感染性病原体の拡散を減少させるために特別に設計されたおむつ交換、手洗い、および調理器具は、子どもたちの下痢性疾患および在宅保育センターの職員の病気による欠席を減少させるのに役立ちそうです。
感想と考察
手洗いだけにフォーカスするより、いかに感染のリスクを低下させるか、という多方面からのアプローチですね。
もちろん、手洗いは基本ですので、大事だと思いますよ。
まとめ
今回は、アメリカの保育所を対象に行われた研究です。
おむつ交換、手洗い、および調理器具を配慮することで、子どもたちの下痢性疾患および在宅保育センターの職員の病気による欠席を減少するかもしれません。
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