ドクター・キッド

〜小児科医が解説する子供の健康・病気と単なる雑記〜

小児科医が解説するりんご病(伝染性紅斑)

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リンゴ病(伝染性紅斑)の原因って!?

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りんご病』は医学用語で『伝染性紅斑』といいます。
伝染性紅斑は、ほっぺが『リンゴのように赤くなる』ため、りんご病といわれています。

■ 伝染性紅斑の原因はウイルス感染ですよ

伝染性紅斑の原因は『パルボウイルス B19』に感染すると起こります。

このウイルスは、赤血球のP抗原(erythrocyte P antigen)を介して赤血球前駆細胞に感染し、全身に症状がでます。

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りんご病(伝染性紅斑)の特徴

まずは、伝染性紅斑になりやすい年齢・季節・感染経路について説明していきましょう。

■ りんご病(伝染性紅斑)は学童に多く、冬〜春に流行します

りんご病(伝染性紅斑)にかかりやすい年齢は、学童期(6〜12歳)です。
具体的には:

  • 5歳以下: 2%〜9%
  • 5-18歳:15%〜35%
  • 18歳以上: 35%〜60%

となっています。

冬から春先にかけての流行が多く、施設・学校で感染が広がります。
主に唾液・鼻水を介して、人から人へ感染します。

特徴的な発疹はりんご病の後半で出現しますが、この時期は既にリンゴ病の感染力はありません。

 

■ りんご病(伝染性紅斑)の潜伏期間は2週間くらい

りんご病は、唾液や鼻水を介して、ヒトからヒトへ感染します。

体内へ感染して、病気として症状が出るまで、少しばかり間隔があります。
私たち医療者は、この期間を「潜伏期間」と呼んでいます。

大体ですが、リンゴ病の潜伏期間は13日〜18日 (最大 21日) です。

■ りんご病(伝染性紅斑)の初期症状

りんご病を発症すると、最初は、発熱、倦怠感、筋痛、頭痛といった症状がでます。
この時期は、通常の風邪や体調不良とりんご病を見分けるのは困難です。

■ りんご病(伝染性紅斑)の発疹について

発熱や風邪症状が出て、7日〜10日すると、典型的な発疹(紅斑)が出てきます。

  1. 最初に頬に紅斑が出てる
  2. 1日〜4日遅れて網目状の皮疹が大腿・上肢に出る

の順に皮膚の発疹がでることが多いです。

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この発疹はしばらく続き、大体ですが11日 (2〜40日) 前後で消失します。

皮膚の発疹には、痒みを伴う場合もあります。
日光、運動、入浴、擦る、ストレスで悪化することもあるので、注意しましょう。

りんご病(伝染性紅斑)の合併症について

筋肉痛、関節痛、関節炎(成人に多い)は比較的よくみます。

一過性の骨髄無形成 (Transient Aplastic Crisis)といって、貧血を起こすことがあります

妊婦が感染すると胎児水腫となってしまうことがあるため注意が必要です。
特に注意して欲しいのは、妊娠中の学校の先生や幼稚園・保育園の先生です。
妊娠の可能性のある方は、リンゴ病への感染に注意されたほうがよいでしょう。

りんご病(伝染性紅斑)の診断

基本は医師の診察による臨床診断です。
見た目と病歴でほぼ確定診断でるので、検査は必要ありません。

診断に自信がなかったり、症状が長引く場合に検査をすることがあります。
血液検査で、パルボウイルスIgM抗体を測定したり、専門施設ではPCR検査をすることもあります。

りんご病(伝染性紅斑)の治療

特異的な治療はありません。
つまり特効薬はありませんので、症状が治まるのはゆっくり待ちましょう。

適切な経口補水と解熱薬の使用で、本人の病状をサポートします。

感染予防について

手荒い、マスクなどで、できるだけ飛沫・接触感染を防ぎます。

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 手洗いの際に、アルコール入りのジェルなどで消毒すると、より感染対策になると思います。

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発疹が出現する時期は感染性は低いため、本人が元気なら登校・登園を制限する必要はないでしょう。 かかりつけ医にもご相談をされてください。