ドクター・キッド

〜小児科医が解説する子供の健康・病気・育児〜

ホームケア

【小児】こどもの火傷(やけど)の応急処置について【事前に知っておこう】

火傷(やけど)は医学的に熱傷(熱傷)といいます。 前回は小児の熱傷の重症度分類や、受診の目安などを簡潔に解説してきました。 ですが、お子さんが火傷を起こしてしまったら、その場で応急処置をしてから受診したほうがよいケースがほとんどです。 www.dr…

【小児の鼻出血】こどもの鼻血の受診の目安、病院での治療、予防方法について

前回は小児の鼻血について、原因と自宅でできる対処法を説明してきました。 そうはいっても 「どのような時に受診したらよいか?」 「病院ではどのような治療がされるのか?」 は気になるところと思います。 今回はこの2点について、さらに解説していこうと…

【小児の鼻出血】こどもの鼻血の原因と自宅でできる対処法【ホームケア】

『鼻血が出ました。なにか変な病気じゃないかと思いまして。。。』 と受診される方がいます。 特に、夜間や休日に急に鼻血が出てしまうと、心配になって救急外来に受診されるケースがあります。 今回は小児の鼻血について、簡単に説明していこうと思います。…

乳幼児の嘔吐について②:嘔吐の対処法・治療法について

前回は乳幼児の嘔吐の原因と受診の目安について解説してきました。 今回は、実際に嘔吐してしまったらどうすればいいのかを説明していこうと思います。 嘔吐した後、食事・水分はどうしたら良いですか? まず、脱水があるか否かで対処法が異なります。 嘔吐…

咳が出て辛そうです。咳止めをください。

『咳が出て辛そうです。薬を出して、なんとかしてくれませんか?』 という相談は、ほぼ毎日のようにあります。 今回はこちらの質問に答えてみようと思います。 咳は体の防御反応です 風邪をひくと鼻や喉に細菌・ウイルスが増殖し、分泌物が増えます。 咳は、…

熱が出た時、冷やしたほうがいいですか?温めたほうがいいですか?

『発熱』は小児科外来受診の理由として、最も多いです。 外来でよく質問されることの1つで: 『熱が出た時は、冷やしたほうがよいですか?』 『それとも、しっかり着せて温めたほうがよいですか?』 という質問がとても多いです。 この『冷やすべきか or 温…

抗ヒスタミン薬や鼻づまりの薬は小児の中耳炎の予防に効果なし

今回はクラシックな論文をピックアップしました。 1979年にPediatricsで発表されたランダム化比較試験です。 研究の背景 中耳炎は6歳以下の小児に比較的頻回に起こる疾患です。治療法は軽症であれば鎮痛剤、中等症以上であれば抗生物質を使用するのが一般的…

かぜをひいた時にお風呂に入れてもよいですか?

カゼのときにお風呂に入ってはダメですか? 外来で患者さんからの質問で多いのは 「カゼひいてる、熱があるので、入浴はしないほうがよいですか?」 です。 カゼをひいてしまったお子さんの入浴について、迷われている方が多いと思います。 今回は、カゼ・発…

かぜや胃腸炎、脱水は、経口補水療法が重要

経口補水療法ってなんですか? 経口補水療法は、体の機能を維持するのに必要な、水分・電解質(主に塩分)・糖分を適切に補給する治療法です。 ■ 経口補水療法をする5つのメリット 経口補水療法をするメリットは以下の5つがあります: 科学的に検証された…

目薬の正しい使い方を小児科的に解説します

目薬は、目が痒い、目やにがひどい、目が赤い、などの時に処方しています。 今回は目薬の正しい使用法について、解説していきます。 1. まずは手洗い まずは石けんなどで、手を念入りに洗いましょう。 手には、雑菌や埃がついていることが、非常によくありま…

耳垢はとってもらったほうが良いですか?

耳垢(みみあか)のポイント 耳垢は古い表皮、皮脂、ほこりからできます 掃除は月に数回で十分です、無理にとらなくても良いです 耳の穴付近の耳垢をやさしくとってあげましょう そもそも『耳垢(みみあか)』ってなんですか? 耳垢は; 耳の通り道(外耳道…

赤ちゃんの鼻水、鼻づまりは、『ママ鼻水トッテ』の使用をオススメしてます

ママ鼻水トッテ:耳鼻科医が考案した鼻すい器 丹平製薬 ママ鼻水トッテ (0歳から対象) 耳鼻科の先生が考案した、お口で吸うタイプの鼻すい器 出版社/メーカー: 丹平製薬 メディア: Baby Product 購入: 13人 クリック: 41回 この商品を含むブログ (29件) を見…

発熱と解熱剤について、それぞれ詳しく解説します

熱恐怖症 『こどもが発熱した。どうしよう…』と子供の発熱でパニックになる保護者は多いです。 ■ 発熱=有害ではありませんよ とあるアンケート調査では; 『発熱は感染防御としての反応ではなく、子どもにとって有害な体の反応である』 と、保護者の56%が考…

こどもの薬の飲ませ方と相性のよい食品を紹介します

粉薬の飲ませ方について 粉薬の飲ませ方ですが、よく用いる方法は; 袋から粉薬を出し、 水分を1〜3滴をふくませ粉薬で小さな団子を作り 赤ちゃんの口の中(上あごや頬の内側)にこすりつけ ミルクやお茶を与えて、薬を飲ませる の手順で行います。 ドライ…

こどもが嘔吐や下痢をした時の、水分と食事摂取について

こどもが急に吐いてしまいました 下痢が続いています 脱水は大丈夫でしょうか? など、急な嘔吐・下痢の対処法や水分摂取に困ってしまう方も多いのでしょう。 嘔吐や下痢は、原因となる病原体(主にウイルス)を体の外に出そうとする防御反応のひとつですし…

こどものカゼの経過を小児科医が解説します

風邪(かぜ)のポイント 分かっているようで分かっていない、こどもの風邪についてまとめてみました; 風邪はくしゃみ、鼻水、咳、喉の痛み、発熱などが特徴です 原因はウイルス感染症がほとんどで、抗生剤は効きません 風邪の特効薬はありません 安静と対症…

小児科医が解説する乳児突然死症候群(SIDS)

乳児突然死症候群 (SIDS)って何ですか? 乳児突然死症候群の歴史 乳児突然死症候群 (SIDS)の頻度ってどれくらい? 日本での統計 乳児突然死症候群 (SIDS) の原因 1.母親の要因 2.子供の要因 3.環境要因 4.その他 家庭でできる乳児突然死症候群(SI…

小児科医が解説するこどもの便秘

こどもの便秘のポイント こどもの便秘の治療のポイントは、こちらです; 便秘とは「便が溜まり排出できない状態」です 便秘は生活習慣と密接につながっています 治療は、浣腸、坐薬、飲み薬、生活習慣の指導です 1日1回以上の排便が理想的です 便秘症って…

小児科医が解説するクループ

急にオットセイの鳴き声のような変な咳がでてきました 呼吸を吸うときに、ゼーゼーと音がします などで、慌てて受診されるケースが多いです。 「クループ」と言われても聞きなれない病名だと思いますので、今回はわかりやすく説明していこうと思います。 ク…

こどもの風邪のホームケアと科学的根拠のある治療法

風邪について 『風邪(かぜ)』は医学用語で『急性上気道炎』といいます。 風邪の原因は、大半がウイルス感染です。 『ウイルスが原因なら、ウイルスをやっつける薬があれば治る』と理論的に考える方もいるでしょう。 しかし、ウイルスをやっつけられる薬は…

こどもが急に発熱した時の受診基準と対処法をまとめてみました

『急に熱が出てしまった』場合の対処法のポイントです; 生後3ヶ月未満の発熱は、入院できる医療機関に速やかに受診しましょう おもちゃで遊べて、顔色がよければ深夜に受診しなくてよいです 氷嚢・保冷剤は、首、脇の下、太ももの内側にあてるとよいでしょ…

生後3ヶ月未満で発熱したら必ず大きな病院へ受診しましょう

「発熱による受診の目安は、年齢によって違いますか?」 「赤ちゃんが発熱したのですが、どうしたらよいですか?」 など、発熱にまつわる質問を時々うけます。 あまり知られていないことの1つに「生後3ヶ月未満の発熱は大きな病院へ(夜間でも、すぐに小児…

こどもの熱中症を解説します【重症度分類・予防法】

熱中症ってなんでしょうか? どのような時に、こどもは熱中症になりやすいですか? 熱射病と熱中症って何が違いますか? 対処法や予防法を教えてください など、様々な質問があります。 今回はこのごちゃごちゃになりがちな熱中症の知識を系統的にまとめてみ…

小児科医が解説する1ヶ月健診 〜よくある相談とアドバイス〜

1ヶ月健診ってなにをするのですか? 赤ちゃんのこと色々と聞きたいことがあるのですが 先生方は、赤ちゃんのなにを診ているのですか? よくある質問について、教えてください などなど、たくさんの質問があると思います。 分娩・出産、そして1ヶ月健診まで…

子供も片頭痛になりますよ

こどもの片頭痛ってどんな病気? 実は、片頭痛はこどもの頭痛の原因として多いです。 片頭痛の特徴ですが: ドクドクと拍動するような痛み 頭の片側だけで起こる痛み 睡眠で改善する 腹痛・嘔吐など前兆を認める場合もある があります。 ■ 片頭痛は3種類あ…

こどもの成長痛について解説します

夜に急に「膝が痛い!」「足が痛いよー!」といって泣き出しました 成長痛って、泣き叫ぶほど痛いんですか? 成長痛の対処法を教えてください と受診されることがあります。 大抵は急に起こるため、びっくりされるのは仕方ないと思います。 今回は、成長痛に…

小児科医の解説する急性中耳炎

急性中耳炎のポイント 鼻や喉にいるウイルス/細菌が中耳に入ると中耳炎になります こどもの耳管は短く、中耳炎になりやすいです 軽症の中耳炎は痛み止め、・中等症以上は抗生剤を使用します 鼻かみ、鼻吸引、鼻洗浄は中耳炎を予防できます 急性中耳炎のポイ…

アデノウイルス感染症のまとめ

アデノウイルスについて アデノウイルスは50種類くらいあります。 インフルエンザがA型・B型と別れるように、アデノウイルスもA群〜F群に分類されたり、さらに番号も割り当てられてます。 ウイルスの種類によって、生じる症状はことなります。 アデノウイル…

夏かぜについて 〜手足口病とヘルパンギーナ〜

今回は夏かぜで有名な手足口病とヘルパンギーナについて解説します。まずは手足口病から見ていきましょう。 手足口病のまとめ 原因は、エンテロウイルス・コクサッキーウイルスの感染です 水疱が手・足・口とお尻によく出ます ウイルス感染のため、特効薬は…

アタマジラミ寄生症について解説します

アタマジラミ寄生症って何ですか? アタマジラミ寄生症は、『アタマジラミ』という虫への感染症のことをいい、世界中で流行しています。 幼児・学童で多いため、幼稚園・保育園・小学校で集団発生することが、しばしばあります。 アタマジラミの原因について…