小児科

注意すべき子どもの虫刺されと対処法について【蜂・毛虫・マダニ】

 

  • 蜂に刺されてしまったけれども、その後、何に注意したら良いか分からない
  • 針が皮膚に残っているかもしれない
  • アウトドアでマダニに噛まれてしまった

など、急に虫などに刺された時の注意点や対処法に困ってしまうケースがあると思います。
時に子どもが遊びに夢中になってしまい、虫が近くにいたことに気づかず刺されてしまう場合もあるでしょう。

そこで、今回は子どもの虫刺されで注意すべき点と対処法について解説します。

本記事の内容

  • アナフィラキシーに注意
  • 蜂の針が皮膚に残っている
  • 有毒種の毛虫(ドクガ・チャドクガ・モンシロドクガなど)に触れてしまった
  • マダニに咬まれた

虫刺されによる受診はほとんどが蚊やブヨや軽い局所のアレルギー反応ですが、時に蜂や毛虫が原因で皮膚の症状が出て相談されることがあります。

特に長期休暇でアウトドアで過ごす時間が長いと、不意に刺されてしまうことがあります。

蜂に刺されました

蜂に刺された場合、注意すべきは以下の2点になります。

  • アナフィラキシー
  • 蜂の針

アナフィラキシーについて

蜂に刺された場合、アナフィラキシー(重症のアレルギー反応)に注意が必要です。
特にアナフィラキシーが起こりやすいのは以下の通りです:

  • 以前に刺された経験があり、刺されるのが2回目以降
  • 一度に何回も複数の蜂に刺された

しかし、初めて蜂に刺されてもアナフィラキシーが起こることがありますので、「刺されたことがない」からといって絶対に安心できるわけではありません。

アナフィラキシーの症状について

アナフィラキシーの症状については、こちらで詳しく説明しています。

 簡単に説明をすると、アナフィラキシー症状は虫に刺されて数分から数十分で起こりやすく、

  • 皮膚:蕁麻疹(じんましん)が出たり消えたりする
  • 呼吸:呼吸が苦しくなる、咳が出る、ゼーゼーする
  • 胃腸:腹痛・嘔吐が急にでる、急に下痢をした
  • 意識:顔色が真っ青・真っ白になる、受け答えがおかしい

といった症状が出ます。

Dr.KID
Dr.KID
アナフィラキシーの症状がある時は、救急車を読んで病院へ向かいましょう。

蜂の針について

蜂に刺された後、皮膚に針が残ってしまうことがあります。
この針は細いピンセットや毛抜き、テープなどでとります。

毒のう(毒のかたまり)には触れず、針の根元をつかんで抜くことです。手で直接抜くと毒のうに触れてしまうため、さけたほうが良いでしょう。
 
Dr.KID
Dr.KID
子どもが暴れてしまうって上手くできない、やったことがなくてうまく抜ける自信がない時は、無理せず医療機関へ受診しましょう。
 
針が抜けたら
  1. 針の抜けた箇所(傷口)を流水でよく洗い流す
  2. 濡れたタオルや氷冷などで患部を冷やす

と良いでしょう。

有毒種の毛虫に触れてしまった場合

ツバキなどの樹木の裏に毛虫が密集していることがあります。

有毒種の毛虫も様々ですが、ドクガ・チャドクガ・モンシロドクガなどが有名です。
(*同じドクガ科でも、毒針を持たないタイプもいます。詳しくはこちらを参照

毒針毛は抜けやすく、皮膚に刺さるとヒスタミンが放出されることがあります。
このため触れると皮膚の症状が出てくることがあります。具体的には、

  1. しばらくして皮膚がピリピリする
  2. 皮膚が痛い、皮膚が痒い
  3. 水ぶくれと発疹が出てくる

などが特徴的です。

有毒種の毛虫に触れてしまった時の対処法

有毒種の毛虫の毛には毒がついているため、直接触れてしまうと保護者の方も同じような症状が出てしまいます。
直接触れないように、皮膚についてしまった虫の毛を粘着テープなどでしっかりとりましょう。
最後は、触れた流水で流してあげましょう。

衣類にチャドクガの毛がついていることもあるので、着替えさせ、テープなどで残った毛を取り、洗濯をすると良いでしょう。。

マダニに咬まれた

夏場にキャンプなどをして、屋外でマダニに咬まれてしまうケースがあります。

日本に多いマダニは、フタトゲチマダニなどが例としてあげられますが、春から夏にかけて活動しています。
このため夏に屋外活動をすると遭遇して咬まれてしまうことがあります。

マダニには、口の中に毒があるのと、咬まれた場合に皮膚から取れないことがあ流ので注意が必要です

マダニに咬まれたらどうなる?どうしたら良い?

マダニに咬まれてしまうと、皮膚から上手く取れないことがあります。
除去できない場合、数日ほど皮膚に付着して吸血すると言われています。
「咬まれる」と聞くと非常に痛そうなイメージですが、痛みを感じないこともあります。
(マダニの唾液に麻酔用の物質があるとも言われています)

マダニによる咬傷は,小さな水疱ができたり,潰瘍になったり,かさぶたになったりします。局所反応が強いと、咬まれた場所が腫れたり、痛みを訴えることもあります。

マダニを保護者が無理に自分で取ろうとすると、皮膚に虫の口が残ってしまうケースがあります。

このため、無理せずに医療機関に受診した方が良いでしょう。
医療機関では医療用のピンセットを用いて、虫の口を慎重につまんで取り除きます。
マダニを除去した後は消毒をすることもあります。

Dr.KID
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マダニは無理せず受診しても良いでしょう。

虫刺されの予防をしておきましょう

山など屋外で活動する場合、虫刺されの予防をしておくと良いでしょう。
虫刺され予防として、

  • 長袖・長ズボンを着る
  • 皮膚には虫除け剤を塗る(ディートなど)
  • 携帯用の虫除け器を持っていく

など、工夫をしていきましょう。

Dr.KID
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予防も大事ですね。

まとめ

今回は屋外の活動(アウトドア)で起こりうる注意すべき虫刺されについて解説してきました。

屋外活動での虫刺されは、蚊やブヨが圧倒的に多いですが、時に蜂、毛虫、マダニといった虫に刺されたり、噛まれたりすることがあります。

長時間、屋外に行く前に、知識をおさらいしておいて、虫刺され予防の準備をしておくと良いでしょう。

Dr.KID
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お困りの時は医療機関へ相談しましょうね。

 

Reference

・CURRENT Diagnosis and Treatment Pediatrics, Twenty-Fourth Edition
・Nelson Textbook of Pediatrics, 2-Volume Set
・Nelson Essentials of Pediatrics, 8e
・Medical Note presents
・小児科学, 10e
・小児の薬の選び方・使い方
・HAPPY!こどものみかた
・子どもの風邪
・小児科診療ガイドライン
・今日の治療薬

ABOUT ME
Dr-KID
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このブログ(https://www.dr-kid.net )を書いてる小児科専門医・疫学者。 小児医療の研究で、英語論文を年5〜10本執筆、査読は年30-50本。 趣味は中長期投資、旅・散策、サッカー観戦。note (https://note.mu/drkid)もやってます。