ドクター・キッド

〜小児科医が解説する子供の健康・病気と単なる雑記のブログ〜

咳が出て辛そうです。咳止めをください。

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『咳が出て辛そうです。薬を出して、なんとかしてくれませんか?』

という相談は、ほぼ毎日のようにあります。

今回はこちらの質問に答えてみようと思います。

咳は体の防御反応です

風邪をひくと鼻や喉に細菌・ウイルスが増殖し、分泌物が増えます。

咳は、これら細菌・ウイルスが気管支や肺に入らないように、体は反応して防御してくれている証拠です。

つまり、咳を出すことで、気管支炎や肺炎を防いでくれていると言えます。

▪️ 『夜に咳で起きてしまうこともあります』

夜は喉や鼻にある分泌物が垂れ込みやすくなります。

これら分泌物は気管支や肺に垂れ込まないよう、眠っている間も体が守ってくれている証拠といえます。

咳のせいで、夜に一時的に起きてしまうことはあるでしょう。

ですが、翌朝以降、普段と大きな代わりがなければ、特に大きな問題はありません。

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喘息や肺炎になっていないか、心配です

咳が少し悪化してくると、気管支喘息や肺炎を気にする方も多いです。

ですが、咳や鼻水だけであれば、大きな心配はいらないことがほとんどでしょう。

▪️ 肺炎であれば、発熱が持続することが多いです

『熱のない肺炎』は少ないです。

一時的に熱が出ても、解熱して食欲が戻り、咳のみが続いている状態であれば、肺炎まで心配する必要はあまりないと思います。 

 

▪️ 気管支喘息は胸の音で見分けています

『咳が続いていて、喘息じゃないか心配です』

という相談も多いですが、喘息発作による咳であれば、呼吸音に異常があります。

医師がしっかり診察して、喘息発作の時に聞こえる音(喘鳴)がなければ、喘息の心配はあまりいらないと思います。

 

風邪の咳であれば、薬は不要なことがほとんどです

風邪による咳であれば、咳止めは不要なことがほとんどです。

咳止めは飲んでも飲まなくても、咳の期間はそれほど変わりません。

咳止めにも副作用が多数ありますので、不要な薬は飲まない方がよいと考えています。

▪️ 2歳以上であれば、はちみつを試しても良いでしょう

いくつかの研究で、2歳以上で、風邪による咳にはちみつが有効であった、と報告されています。

はちみつであれは、副作用もありませんし、甘くてお子さんも飲みやすいと思うので、試されてもよいでしょう。

*但し、1歳未満のはちみつは、ボツリヌス症のリスクがありますので、使用されないでください

▪️ 風邪の症状に有効な薬は限られています

クリニックに行くと、たくさん薬をもらうことがありますが、風邪に効く薬はかなり限られています。

もしご興味があれば、こちらにまとめてありますので、一度読んでみるとよいでしょう。

 まとめ

風邪による咳であれば、心配いらないことがほとんどですし、薬も不要なことが多いです。

小児科医に診察され、胸の音に異常がなければ、ひとまず安心してよいでしょう。

痛み止めを使用しても虫歯が治らないように、咳止めを使用すれば風邪が治るわけではありません。

風邪の場合(虫歯と違い)、免疫力で自然に治ることがほとんどですので、回復をゆっくり待つのも良いでしょう。

2歳以上であれば、はちみつを試してみてもよいと思います。

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