ドクター・キッド

〜小児科医が解説する子供の健康・病気と単なる雑記〜

耳垢はとってもらったほうが良いですか?

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耳垢(みみあか)のポイント

  • 耳垢は古い表皮、皮脂、ほこりからできます
  • 掃除は月に数回で十分です、無理にとらなくても良いです
  • 耳の穴付近の耳垢をやさしくとってあげましょう

そもそも『耳垢(みみあか)』ってなんですか?

耳垢は;

  • 耳の通り道(外耳道)の古くなった表皮
  • 皮脂からの分泌物
  • 埃(ほこり)

などが混ざって出来ています。

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■『耳垢=不衛生』ではありません

「垢(あか)」と名前がついており、不潔なイメージがあります。
ですが、必ずしも「耳垢=不衛生」ではありません。

耳垢は、酸性でタンパク分解酵素があり、殺菌作用があるのです。

■ 湿性耳垢と乾性耳垢

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耳垢にも2種類あり、「ベトベトとした湿性耳垢」と「カサカサした乾性耳垢」があります。

日本人は7割くらいが乾性耳垢です。
耳垢の種類を決める遺伝子は16番染色体にある「ABCC11遺伝子」です。

地域差もあり、岐阜・京都では乾性耳垢の人が多く、沖縄では湿性耳垢の人が多いです。

耳垢はどのくらいで掃除したらいいですか?

耳垢には外耳道の皮膚や鼓膜を守る働きがあるため、耳掃除は月に数回で充分です。
耳垢は徐々に耳の穴の出口に移動して取りやすくなります。

2週間に1度を目安に、優しく除去しましょう。

乾性耳垢は、綿棒・耳かき、どちらを使ってもよいでしょう。
湿性耳垢であれば、綿棒が取りやすいと思います。

特に、シャンプーやお風呂の後は、耳が潤っているため、耳垢が取りやすいです。

耳鼻科で耳垢を取ってもらう必要はある?

基本的に耳鼻科に通う必要はありません。
多少は耳垢はあるものですし、必ずしも不潔ではありません。

自然に耳の入り口に出てくるので、出てきた耳垢を除去するので十分です。

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■ 耳鼻科に受診したほうがいいケース

耳鼻科で掃除をしてもらう必要があるのは;

  • 耳垢が詰まることで 「耳が聞こえない」
  • 「かさかさ音がする」

など、自覚症状がある時です。

しかし、このような自覚症状は滅多に起こりません。
「耳垢が見えて、不潔だから頻繁に取っている」と、耳掃除が頻繁になり、耳の皮膚を傷つけ、かえって子供のストレスになりますので注意しましょう。

◎ 耳垢は綿棒で優しく、耳の入り口にあるもののみを採ってあげればOKです。

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