ドクター・キッド

〜小児科医が解説する子供の健康・病気と単なる雑記のブログ〜

育児

トイレトレーニングについて解説します③ 〜トレーニングを成功させるために〜

第1回では、こどもと親の双方がトイレトレーニングの準備ができているかを説明してきました。 www.dr-kid.net 第2回では、具体的にどのようにトイレトレーニングをすればよいかを簡単に解説してきました。 最後は、トイレトレーニングを成功させるポイント…

トイレトレーニングについて解説します② 〜トレーニングの手順について〜

前回はトイレトレーニングを始める前に、親も子もトレーニングの準備ができているかどうかを確認しました。 www.dr-kid.net 今回は、実際のトレーニングについて説明していこうと思います。 トイレトレーニングを開始する トイレトレーニングをにも順番があ…

トイレトレーニングについて解説します① 〜トレーニング前の親子の準備〜

こどもにトイレの使い方を教えるのは、本人や両親にとっても非常に重要です。 親からすると、おむつ替えから解放されるわけですが、逆に「お漏らし」の心配がでてくると思います。 こどもからすれば、おむつ替えという親の世話から一歩だけ独立できますし、…

おむつについた尿の色と匂いが気になります

『おむつについた尿の色が赤っぽくて気になります』 『おしっこの匂いが気になります』 と外来を受診されることがあります。 今回はこの2つの質問にお答えしてみようと思います。 赤い色のおしっこについて ▪️ 尿酸塩について 赤ちゃんの赤色の尿の原因とし…

赤ちゃんが真っ赤にいきんだり、手足が震えることがあります

生後1〜2ヶ月くらいの赤ちゃんの保護者から、 『赤ちゃんの手足がピクピク震えています』 『真っ赤にいきむことが時々あります』 といった相談をされることがあります。 今回は、それぞれについて返答してみようと思います。 『手足がピクピク震えています…

おむつ皮膚炎の原因について、簡単に解説します

おむつ皮膚炎は、おむつで覆われた部位の皮膚が炎症をおこした状態をいいます。 特に、新生児や乳児では非常に多く、7〜35%はおむつ皮膚炎を起こすと言われています。 おむつ皮膚炎の起きやすい月齢は9〜12ヶ月と言われていますが、おむつを履いてい…

続編②:トイレ・トレーニングとオムツが外せる時期について(データシミュレーション編)

前回はスイスで行われたトイレ・トレーニングの観察研究のデータを解説してきました。 排便のコントロール 日中の排尿コントロール 夜間の排尿コントロール 排便・排尿すべてのコントロール の4つにわけてグラフで示すと、以下のようになります。 ▪️ データ…

続編①:トイレ・トレーニングとオムツが外せる時期について

前回、トイレ・トレーニングについてツイート&記事を投稿したら、かなり反響が大きかったです。 昼夜ともに排便・排尿をコントロールできるのは:◉ 2歳5%◉ 3歳10%◉ 4歳77%◉ 6歳91%です。焦らず気長にトイレ・トレーニングしていきましょう。…

日中にお漏らしをしてしまいました...

『日中はオムツを外せていたのに、急にお漏らしをしてしまいました』 と心配になって外来で相談される方もいます。 今回は幼児の日中のお漏らしについて、解説してみようと思います。 幼児の日中のお漏らしは正常か? 大まかにいうとほとんどのケースで正常…

小児の夜驚症・錯乱性覚醒・悪夢について

夜驚症・錯乱性覚醒・悪夢について ▪️ 夜驚症とは? 夜驚症(やきょうしょう)とは、夜中に急に子供が起きて、非常に取り乱した状態(狼狽したり、驚いたりする)をいいます。 特に叫びだして、ベッドから飛び上がったりすることもあります。 時に汗をかいた…

母乳と卒乳に関する相談にお答えします②

前回は、どのように卒乳の時期を決めるべきか、卒乳にともなう感情面での変化について説明してきました。 今回は、どのように母乳を減らして卒乳するかについて、考えてみようと思います。 どのように母乳を減らしていくか? 母乳の回数を徐々に減らして卒乳…

母乳と卒乳に関する相談にお答えします①

『卒乳はどうしたらよいですか?』 というご相談を外来でされることがあります。 『〇〇になったから、卒乳しましょう』という一定の基準はありませんが、生後12ヶ月以降であれば、母と子どもで決めてしまってよいと思います。 生後12ヶ月までは母乳を続けま…

おむつ皮膚炎の治療はA・B・C・D・E

今回はこちらの論文をピックアップしました。 こちらの論文では、おむつ皮膚炎の治療法について、(少しジョークを交えながら)ノウハウが記載されていました。 有益な内容も多数ありましたので、ご紹介させていただきます。 おむつ皮膚炎の治療はA・B・C・D…

2歳児の発達の目安と育児のアドバイス

『2歳の子って、このくらい(の発達)でしょうか?』 と外来で質問を受けることがあります。 1歳半健診の次は3歳健診で、1年半のインターバルが空くため、色々と疑問が湧いて外来で質問されることがあります。 今回は、2歳児の発達の目安を説明してみま…

果汁は1歳になるまでは与えないほうが良いでしょう

「生後2〜3ヶ月になったら果汁を」はNG いきなりセンセーショナルな発言で驚かれたかもしれません。 「生後2〜3ヶ月になったら果汁をあげてください」とひと昔前は、小児科医からもアドバイスがされていました。 母子手帳にも、同様の記載欄がありました…

小児科医が語る子供のしつけ

こどもの「しつけ」に悩んでいる保護者は非常に多いです。 外来や健診の際に、本当によく相談されます。 私は小児科医で、あくまで教育の専門家ではないので、私見と医学的によく紹介されている研究結果からの見解を寄せ集めたものになります。 ■ 怒りは子供…

かぜをひいた時にお風呂に入れてもよいですか?

カゼのときにお風呂に入ってはダメですか? 外来で患者さんからの質問で多いのは 「カゼひいてる、熱があるので、入浴はしないほうがよいですか?」 です。 カゼをひいてしまったお子さんの入浴について、迷われている方が多いと思います。 今回は、カゼ・発…

赤ちゃんの聴力・視力の発達について解説します

赤ちゃんの脳の発達は、とりまく環境に影響される 赤ちゃんをとりまく環境は、脳の発達に大きな影響をあたえます。 最初の1年で重要なことは、一貫していて、できるだけ赤ちゃんが予測できるように日々のルーチン(同じことを繰り返すこと)をこなすように…

生後1年までの成長と発達について解説します

生後1年は劇的な成長・発達の時期 赤ちゃんは生後1年で劇的な成長・発達をする 子供は日々成長していきますが、最も劇的な成長をするのが最初の1年です。 体格もしっかりしてきますし、運動機能、認知機能、意思疎通、社会とのかかわりなど、最初の1年で…

読書はこどもの教育・言語発達の基本です

言葉の教育は、すべての子供にとって重要です 読書はこどもの教育において、ものすごく大事です。 新生児や乳児など、言葉を理解できそうな年齢でも、読み聞かせをしてあげたり、話しかけることで、言葉の発達を手助けできます。 ■ こどばの教育方法について…

乳幼児は何でも口に入れます:誤飲に注意しましょう。

消化管異物について 消化管異物とは、腸に異物(つまり、おもちゃなど食物でないもの)が間違って入ってしまった状態(誤飲)をいいます。 ■ 誤飲しやすいもの 消化管異物で多いのは; コイン ボタン型電池 クリップなどの金属類 プラスチック製品(おもちゃ…

乳児の貧血に注意しましょうね

乳児の貧血ポイント 生後4ヶ月から鉄分が足りず、貧血になりやすいです 貧血は発達にも影響します 食事やフォローアップミルクから適切に鉄分を取りましょう 牛乳は鉄分が少ないため1歳以降に開始しましょう 鉄分が足りないと貧血になる理由 鉄分は腸から…

小児肥満は将来の生活習慣病のリスクです

生活習慣病とメタボリック症候群について 「生活習慣病」とは、その名の通り、「生活習慣」が原因として生じる病気です。 大人ですと、肥満によって 糖尿病、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症 を引き起こします。 これらをまとめて「メタボリック症候群」と呼…

トイレ・トレーニングとオムツが外せる時期について その①

トイレ・トレーニングはいつから始めたらよい? 『トイレトレーニングをいつから始めたら良いですか?』と外来で質問されることが、よくあります。 実は、トイレ・トレーニングを始めるにベストなタイミングはよく分かっていません。このため、大体の目安と…

離乳食の開始時期について

離乳食は生後5〜6ヶ月からです 母乳や粉ミルクは、非常に重要な栄養源です。 ですが、体が大きくなるにつれて、徐々に栄養が足りなくなってきます。 このやめ、離乳食が必要になってきます。 ■ 離乳食の開始が生後5〜6ヶ月からの理由 離乳食を生後5〜6…

3歳児健診のチェックポイントとアドバイス

3歳児ですと、身体的・精神的にかなり発達が進んできます。 体型も乳児体型から幼児体型に変化します。 筋肉・骨格も徐々にしっかりしてきます。 言葉の発達も進み、自我の確立が芽生え、社会性も身につけます。 日常生活でも、食事や排泄で自立してきます…

1歳半健診の後に読むとよいでしょう

小児科医が診る身体発達のポイント 1歳6ヶ月健診の時は、全身を診察するのが基本ですが、頭部・歯・腹部・脚を入念に診るのが一般的です。 ■ 頭部について 1歳半になると、大泉門が閉鎖しています。頭のてっぺんより前側を触って閉鎖を確認しています。 ■…

9〜10ヶ月健診後にしているアドバイスです

生後9〜10ヶ月の運動発達 「はいはい」「つかまり立ち」が始まるでしょう。徐々に上手になり、スピードも早くなっていきます。 ▪️ 10ヶ月での目安 10ヶ月での発達の目安を列挙すると; 這い這いとつかまり立ちをする 親指と他の指で小さなものをつかむ 呼…

6〜7ヶ月健診後に保護者に送るアドバイス

乳児では、運動発達と精神発達はほぼ比例しています。 運動発達の評価から、精神発達を推測するため、運動機能の評価が重要です。 粗大運動の発達 6〜7ヶ月健診では、満6ヶ月以上8ヶ月未満の乳児が対象です。 粗大運動の発達は個人差が大きい時期ですの…

3〜4ヶ月健診後に、このようにアドバイスをしています。

3〜4ヶ月健診の役割 健常な乳児は、運動・神経・精神の発達は並行しています。 乳児では、特に運動発達のチェックが重要となります。3ヶ月健診では、適切に栄養が取れて、その結果、運動発達が適切かどうかを確認しています。 赤ちゃんの姿勢をみています…