新型コロナウイルス

小児のCOVID-19 (新型コロナウイルス感染症) の情報(3月2日版)

NEJM(The New England Journal of Medicine) に発表された「新型コロナウイルス感染症の特徴」をご紹介します。前回、Twitterに少し述べたら、いろんな方が反応してくれましたね。

ポイント

  •  中国と日本の感染者数の推移
  •  NEJMから報告されたCOVID-19の臨床的な特徴
マミー
マミー
最近は、新しい報告がありましたか?

Dr.KID
Dr.KID
今回はNEJMからの報告を見つけたので、そちらを見ていきましょう。

中国と日本の感染者数の推移

中国と日本の感染者数の推移は以下の通りです (3/1時点)
  •  世界:86,815人
  •  中国:79,824人
  •  日本:243人

大半が中国で占められていますが、世界全体では8万人が報告されていますね。韓国とイタリアがここにきて、急増しています。

 中国の累積感染者数の推移

中国では、もうすぐ8万人に差しかかろうとしていますが、徐々に新規感染者は鈍化してきて、頭打ちになってきている印象です。ここのところは、8万弱がずっと推移していますね。

図のY軸のスケールを対数化させたグラフが右側です。感染者数の増加速度は、徐々に鈍化してきている印象です。

日本の累積感染者の推移

日本の患者数の推移は以下の通りです:

この図を見てしまうと、まだ上昇トレンドで、勢いは増してきている印象で、これから急速に増えてくるかもしれません。

右の図は、Y軸を対数化しています。累積数は200人を超えて、もうすぐ250人です。

韓国で感染者数が3,500人を超えたという報告も出ているようです。シンガポールは90人、イタリアが1,100人を超えています。 

また、アメリカなどを含め、渡航制限が今後どうなるかも注目しています。現在はアメリカは日本に対してレベル2「高齢者や慢性疾患のある人は、不要な渡航を控え、延期するよう推奨」の設定のようです。
韓国に対しては、さらにレベル3に引き上げられています。

  NEJMからのCOVID-19の報告

今回は、NEJMから報告された新型コロナウイルス感染(COVID-19)の報告を見ていきましょう。

今回は、1099名の確定症例の臨床的な特徴の分析を行っています。

 小児の症例について

成人のデータは、医師も沢山報告しているので、まずは小児の症例を見てみましょう。

1099名のうち、15歳未満の小児の症例は9例でした。そのうち、1名が重症化し、残りの8名は重症化することなく経過したようです。

Dr.KID
Dr.KID
残念ながら、あまり詳しい記載がなかったです…。

 臨床的な特徴

ここかたは、臨床的な特徴についてみていきましょう。成人・小児を含めたデータになりますが、ほぼ成人が占めています。

潜伏期間

潜伏期間は中央値は4日間でした(2〜7日)

症状

症状については、多いものかた並べると、以下の通りです:

症状 %
発熱 43.8%→88.1%
(入院前→後)
67.8%
倦怠感 38.1%
喀痰 33.7%
呼吸苦 18.7%
筋肉痛/
関節痛
14.9%
咽頭痛 13.9%
頭痛 13.6%
寒気 11.5%
吐き気 5%
下痢 3.8%

発熱と咳が多いですね。少なくとも1つ以上の基礎疾患のある方が23.7%だったようです。

画像検査

画像検査で異常を認める割合は以下の通りでした

  異常あり(%)
レントゲン 59.1%
CT 86.2%

症状はない or 軽くても、CTを撮影したら、異常があったという例は結構あるようですね。

血液検査

血液検査の結果は以下の通りでした:

所見 割合
白血球 上昇:5.9%
低下:33.7%
リンパ球 低下:83.2%
CRP上昇 60.7%
プロカルシトニン
上昇
5.5%
LDH上昇 41%
AST上昇 22.2%
ALT上昇 21.3%
CK上昇 13.7%
D-dimer上昇 46.4%

ウイルス感染症で比較的よくみられる所見かと思いました。

 感想と考察

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)が騒動になって1ヶ月以上になりますが、小児に関しては、まだ情報が足りていない印象です。

現時点で分かっていることをまとめると、以下の通りです:

Dr.KID
Dr.KID
本日の報告を加えました。

まとめ

今回は、

  •  中国と日本の感染者数の推移
  •  NEJMの報告

についてアップデートさせていただきました。

引き続き、新しい情報、過去の文献を読み込んだら、報告させてもらおうと思います。

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ABOUT ME
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このブログ(https://www.dr-kid.net )を書いてる小児科専門医・疫学者。 小児医療の研究で、英語論文を年5〜10本執筆、査読は年30-50本。 趣味は中長期投資、旅・散策、サッカー観戦。note (https://note.mu/drkid)もやってます。