ドクター・キッド

〜小児科医が解説する子供の健康・病気と単なる雑記〜

皮膚

水痘(水疱瘡)について解説します

水痘(水疱瘡)のまとめ 水痘は水痘帯状疱疹ウイルスの初感染で起こります 空気感染によって広がり、感染力は強いです 潜伏期間は10〜21日程度です 痒みを伴う水ぶくれ(水疱)から痂皮(かさぶた)になり治癒します 登園または登校の許可は全ての発疹が痂皮…

母斑(皮膚のあざ)とレーザー治療について

『母斑』ってなんですか? 『母斑』は皮膚の奇形を表す言葉です。 遺伝的または胎生的な要因で、神経堤に生じた発生異常(異常増殖)が原因で、皮膚のメラニン細胞や神経のシュワン細胞に分化できなかった、分化能力不充分な細胞によって皮膚の奇形が生じて…

赤ちゃんの薄毛って大丈夫ですか?

赤ちゃんの薄毛が心配 『うちの子、髪の毛もっと生えてきますよね?』 と健診の時によく質問されます。1ヶ月健診から9〜10ヶ月健診での質問が多いです。 ■ 『心配しすぎないでね』と返事してます 結論からいうと; 『1歳くらいまでに、徐々に髪の毛の量…

アトピー性皮膚炎の子供が、日常生活で気をつけること

今回は、子供がアトピー性皮膚炎になってしまった場合に、日常生活で気をつけることを解説していきます。 悪化因子を避けましょう アトピー性皮膚炎では、皮膚のバリアが弱くなっています。 弱くなった皮膚のバリアから、アレルゲン(アレルギーの原因物質)…

ステロイド外用薬の疑問にお答えします

『子供にステロイドの塗り薬を使って大丈夫でしょうか?』『ステロイドを使うと怖い副作用がでるのでしょうか?』 と保護者の方からよく質問されます。 おそらく、ステロイドに関して様々な情報が溢れているのが原因でしょう。 ■ ステロイドに悪いイメージが…

ステロイド軟膏の使い方のポイント

ステロイド軟膏の使い方まとめ ステロイド軟膏は湿疹に、保湿剤は乾燥肌に使う ステロイド軟膏は皮膚の炎症を抑えます 適切に使えば、高い効果を得られ、副作用は少ないです 最初はしっかり塗って、徐々に塗る回数を減らしましょう ステロイド軟膏と保湿剤の…

アトピー性皮膚炎について解説します

アトピー性皮膚炎のポイント アトピー性皮膚炎は『慢性的なかゆみを伴う湿疹』です 治療には長期間かかります 治療の基本は、肌の清潔・保湿とステロイド軟膏です ステロイド軟膏は正しく使えば怖くありません アトピー性皮膚炎とは? アトピー性皮膚炎とは…

小児科医による乳児湿疹の解説

乳児湿疹って何!? 『乳児湿疹』は、赤ちゃんの肌トラブルの総称です。具体的には: 新生児痤瘡 脂漏性湿疹 皮脂欠乏性湿疹 が乳児湿疹の原因となります。『乳児湿疹≠アトピー性皮膚炎』ですので、注意しましょう。 1.新生児痤瘡について 新生児痤瘡(ざ…

夏のこどものスキンケア 〜虫除けと紫外線対策〜

1. 虫除けについて 春から秋は、虫さされによる皮膚の症状で受診される方がとても多いです。 子供の場合、蚊やブヨに刺されて、アレルギー反応などで赤みが強く出るころがあります。さらに、赤く腫れるだけでなく、水疱(水ぶくれ)になることもあります。 …

こどものスキンケアの全てを解説します

こどものスキンケアのポイント こどものスキンケアのポイントですが; テカテカするくらい、たっぷり保湿剤を塗る こまめに保湿する ボディーソープは泡だてて 指の腹で洗う の4点です。 そもそも、スキンケアってなんですか? "スキン(skin)"は肌、"ケア(c…

アタマジラミ寄生症について解説します

アタマジラミ寄生症って何ですか? アタマジラミ寄生症は、『アタマジラミ』という虫への感染症のことをいい、世界中で流行しています。 幼児・学童で多いため、幼稚園・保育園・小学校で集団発生することが、しばしばあります。 アタマジラミの原因について…

溶連菌に感染すると猩紅熱になることがあります

猩紅熱(しょうこうねつ)について 猩紅熱は、A群β溶連菌が喉に感染してから、全身に痒みを伴う発疹 (ブツブツ)が出る病気です。 溶連菌感染から猩紅熱が出るまでの期間は、1日〜7日(平均3日)です。特に、5〜15歳に好発します。(溶連菌感染症の詳細…

赤ちゃんの皮膚を保湿すれば、乳児湿疹は予防できる

保湿で乳児のアトピーは予防できるのか? 今回は『赤ちゃんの皮膚を保湿すれば、アトピーの発症を予防できるか?』という疑問に答えた研究を紹介します。 英語になってしまいますが、原著論文はこちらから参照できます(英語): アトピー性皮膚炎の特徴 ア…

乳児湿疹とアトピー性皮膚炎の見分けは難しい!?

1〜2歳くらいまでは皮膚トラブルが多い 1歳〜2歳くらいの乳幼児は、皮膚トラブルが非常に多い時期です。この原因は、乳幼児期の皮膚の特徴にあります。 皮膚のバリア機能に重要な役割を担っているのは 皮脂 角質内の水分 の2つです。 ■ 皮脂について 生…

蕁麻疹について解説します

蕁麻疹のポイント 痒みを伴う発疹が出たり消えたり、繰り返します 蕁麻疹の原因は、分からないことがほとんどです 70%は1週間以内に、90%の人は1ヶ月以内に治ります 激しい運動や熱い風呂への入浴は避けましょう 蕁麻疹の症状 虫さされのような、赤くて痒…

伝染性膿痂疹を解説します 〜『とびひ』について〜

とびひ(伝染性膿痂疹)のポイント 「とびひ」は医学的に「伝染性膿痂疹」といいます 治療の中心は『皮膚の清潔と抗菌薬入りの軟膏』です 周りへの感染予防にも気配りしましょう 「とびひ」って何ですか? 「とびひ」は医学用語では、伝染性膿痂疹(でんせん…

赤ちゃんのお臍の相談

1ヶ月健診や3ヶ月健診では、保護者の方から赤ちゃんのお臍について相談されることが多いです。よくある質問は、大体2つでして: お臍が乾きません お臍が飛び出てます の2つです。最初の「臍が乾かない」は「臍肉芽(さいにくげ)」がほとんどです。2番…

新生児のヘルペス感染は恐ろしい

ヘルペスと聞くと、口の周りに出来る水ぶくれ(水疱)を思い浮かべる方が多いでしょう。局部にできる性感染症を想像する方もいるでしょう。大人のヘルペスは、自然に治ることがほとんどで、重症化する例は非常に少ないです。今回は、新生児がかかるヘルペス…

突発性発疹について解説します

突発性発疹の特徴 突発性発疹は乳児など、2歳未満の小児に起こりやすいです。発熱が3日〜5日くらい持続し、解熱前後のタイミングで発疹が全身に出現するのが特徴です。 発疹の出る順序は「体幹 → 手足→顔」のことが多いです。淡い赤色の小さな斑点で、数日…

「みずいぼ (伝染性軟属腫)」について小児科的に解説します

水いぼの典型的な経過 『ある日、突然、赤くて数mmのポツポツが皮膚に沢山できてきました。 様子を見ていたんですけれど、どんどん数が増えてきます。 特に、脇腹や脇、手足に多いです。』 これが、水いぼの典型的なエピソードです。 今回は水いぼの原因・特…

乳児のオムツかぶれとその対処法を徹底解説します

オムツかぶれ対処法のポイント ● おむつかぶれは、尿・便が皮膚と長い時間接触して起こります● こまめにおむつをかえて、お尻を清潔に保つと予防できます● 濡れたタオル・ティッシュで優しく汚れを拭き取りましょう● よく乾燥させて、おむつをつけましょう …

小児科医が解説する汗疹 ケア

汗疹ケアのポイント ・汗が出る穴が詰まり、汗を出せなくなるため生じます・肌の清潔と保湿が基本です・こまめにタオルでふく、シャワーで洗う、汗を吸収しやすい服を着せましょう こどもに汗疹ができやすい理由 あせも(汗疹)は、皮膚が高温多湿の環境にさ…