ドクター・キッド

〜小児科医が解説する子供の健康・病気と単なる雑記のブログ〜

皮膚

おむつ皮膚炎の原因について、簡単に解説します

おむつ皮膚炎は、おむつで覆われた部位の皮膚が炎症をおこした状態をいいます。 特に、新生児や乳児では非常に多く、7〜35%はおむつ皮膚炎を起こすと言われています。 おむつ皮膚炎の起きやすい月齢は9〜12ヶ月と言われていますが、おむつを履いてい…

小児の皮膚感染症(蜂窩織炎)について解説します

蜂窩織炎って何ですか? 蜂窩織炎は「ほうかしきえん」と読み、平たくいうと皮膚や皮下にある軟部組織の感染症をいいます。 蜂窩織炎を起こす原因は細菌感染がほとんどで; 黄色ブドウ球菌 連鎖球菌(主に溶連菌) が多いです。 ▪️ 蜂窩織炎が起こりやすい場…

おむつ皮膚炎の治療はA・B・C・D・E

今回はこちらの論文をピックアップしました。 こちらの論文では、おむつ皮膚炎の治療法について、(少しジョークを交えながら)ノウハウが記載されていました。 有益な内容も多数ありましたので、ご紹介させていただきます。 おむつ皮膚炎の治療はA・B・C・D…

ステロイドの塗り薬を使いましたが、やめるとすぐに悪化します

『湿疹があるので、ステロイド軟膏を処方してもらいました』 『2〜3日塗ると一時的に良くなるのですが、やめるとすぐに悪化します』 『どうしたらよいでしょう?』 という質問を外来でよくされます。 今回は、こちらの質問に簡単に答えてみようと思います…

こどもは乾燥肌になりやすい理由と対処法について

『肌が急にカサカサになりました』 『乾燥肌が治りません』 とご相談されることは多々あります。 今回は乾燥肌に関する質問についてお答えしてみようと思います。 小児が乾燥肌になりやすい理由 生後数ヶ月の赤ちゃんの肌は皮脂でべっとりしていることが多い…

卵アレルギーとインフルエンザワクチン接種の可否について

卵アレルギーとインフルエンザ・ワクチン接種について ポイントは以下の3点です; インフルエンザワクチンには微量の鶏卵成分が含まれてます アレルギー症状はでないことがほとんどで、基本的に安全です 卵アレルギーのある方は事前に主治医とよく相談しま…

かぜをひいた時にお風呂に入れてもよいですか?

カゼのときにお風呂に入ってはダメですか? 外来で患者さんからの質問で多いのは 「カゼひいてる、熱があるので、入浴はしないほうがよいですか?」 です。 カゼをひいてしまったお子さんの入浴について、迷われている方が多いと思います。 今回は、カゼ・発…

水痘(水疱瘡)について解説します

水痘(水疱瘡)のまとめ 水痘は水痘帯状疱疹ウイルスの初感染で起こります 空気感染によって広がり、感染力は強いです 潜伏期間は10〜21日程度です 痒みを伴う水ぶくれ(水疱)から痂皮(かさぶた)になり治癒します 登園または登校の許可は全ての発疹が痂皮…

母斑(皮膚のあざ)とレーザー治療について

『母斑』ってなんですか? 『母斑』は皮膚の奇形を表す言葉です。 遺伝的または胎生的な要因で、神経堤に生じた発生異常(異常増殖)が原因で、皮膚のメラニン細胞や神経のシュワン細胞に分化できなかった、分化能力不充分な細胞によって皮膚の奇形が生じて…

アトピー性皮膚炎や湿疹、乾燥肌のある子供が、日常生活で気をつけて欲しいこと

小児(特に乳幼児)は皮膚トラブルが非常に多いです。 乳児湿疹になったり、乾燥肌が改善しなかったり、アトピー性皮膚炎を発症してしまうこともあります。 今回は、子供がアトピー性皮膚炎や湿疹になってしまった場合に、日常生活で気をつけることを解説し…

ステロイド外用薬の疑問にお答えします

『子供にステロイドの塗り薬を使って大丈夫でしょうか?』『ステロイドを使うと怖い副作用がでるのでしょうか?』 と保護者の方からよく質問されます。 おそらく、ステロイドに関して様々な情報が溢れているのが原因でしょう。 ■ ステロイドに悪いイメージが…

ステロイド軟膏の使い方のポイントをまとめてみました

ステロイド軟膏の使い方まとめ ステロイド軟膏は湿疹に、保湿剤は乾燥肌に使う ステロイド軟膏は皮膚の炎症を抑えます 適切に使えば、高い効果を得られ、副作用は少ないです 最初はしっかり塗って、徐々に塗る回数を減らしましょう ステロイド軟膏と保湿剤の…

アトピー性皮膚炎について解説します

アトピー性皮膚炎のポイント アトピー性皮膚炎は『慢性的なかゆみを伴う湿疹』です 治療には長期間かかります 治療の基本は、肌の清潔・保湿とステロイド軟膏です ステロイド軟膏は正しく使えば怖くありません アトピー性皮膚炎とは? アトピー性皮膚炎とは…

小児科医による乳児湿疹の解説

乳児湿疹って何!? 『乳児湿疹』は、赤ちゃんの肌トラブルの総称です。具体的には: 新生児痤瘡 脂漏性湿疹 皮脂欠乏性湿疹 が乳児湿疹の原因となります。『乳児湿疹≠アトピー性皮膚炎』ですので、注意しましょう。 1.新生児痤瘡について 新生児痤瘡(ざ…

夏のこどものスキンケア 〜虫除けと紫外線対策〜

1. 虫除けについて 春から秋は、虫さされによる皮膚の症状で受診される方がとても多いです。 子供の場合、蚊やブヨに刺されて、アレルギー反応などで赤みが強く出るころがあります。 さらに、赤く腫れるだけでなく、水疱(水ぶくれ)になることもあります。 …

こどものスキンケアの全てを解説します

こどものスキンケアのポイント こどものスキンケアのポイントですが; テカテカするくらい、たっぷり保湿剤を塗る こまめに保湿する ボディーソープは泡だてて 指の腹で洗う の4点です。 そもそも、スキンケアってなんですか? "スキン(skin)"は肌、"ケア(c…

アタマジラミ寄生症について解説します

アタマジラミ寄生症って何ですか? アタマジラミ寄生症は、『アタマジラミ』という虫への感染症のことをいい、世界中で流行しています。 幼児・学童で多いため、幼稚園・保育園・小学校で集団発生することが、しばしばあります。 アタマジラミの原因について…

溶連菌に感染すると猩紅熱になることがあります

猩紅熱(しょうこうねつ)について 猩紅熱は、A群β溶連菌が喉に感染してから、全身に痒みを伴う発疹 (ブツブツ)が出る病気です。 溶連菌感染から猩紅熱が出るまでの期間は、1日〜7日(平均3日)です。特に、5〜15歳に好発します。(溶連菌感染症の詳細…

赤ちゃんの皮膚を保湿すれば、乳児湿疹は予防できる

保湿で乳児のアトピーは予防できるのか? 今回は『赤ちゃんの皮膚を保湿すれば、アトピーの発症を予防できるか?』という疑問に答えた研究を紹介します。 英語になってしまいますが、原著論文はこちらから参照できます: アトピー性皮膚炎の特徴 アトピー性…

乳児湿疹とアトピー性皮膚炎の見分けは難しい!?

1〜2歳くらいまでは皮膚トラブルが多い 1歳〜2歳くらいの乳幼児は、皮膚トラブルが非常に多い時期です。この原因は、乳幼児期の皮膚の特徴にあります。 皮膚のバリア機能に重要な役割を担っているのは 皮脂 角質内の水分 の2つです。 ■ 皮脂について 生…

蕁麻疹について解説します

蕁麻疹(じんましん)のポイント 痒みを伴う発疹が出たり消えたり、繰り返します 蕁麻疹の原因は、分からないことがほとんどです 70%は1週間以内に、90%の人は1ヶ月以内に治ります 激しい運動や熱い風呂への入浴は避けましょう 蕁麻疹の症状 虫さされのよう…

伝染性膿痂疹を解説します 〜『とびひ』について〜

とびひ(伝染性膿痂疹)のポイント 「とびひ」は医学的に「伝染性膿痂疹」といいます 治療の中心は『皮膚の清潔と抗菌薬入りの軟膏』です 周りへの感染予防にも気配りしましょう 「とびひ」って何ですか? 「とびひ」は医学用語では、伝染性膿痂疹(でんせん…

新生児のヘルペス感染は恐ろしい

ヘルペスと聞くと、口の周りに出来る小さな水ぶくれ(水疱)を思い浮かべる方が多いでしょう。局部にできる性感染症を想像する方もいるでしょう。大人のヘルペスは、自然に治ることがほとんどで、重症化する例は非常に少ないです。 しかし、新生児がヘルペス…

突発性発疹について解説します

突発性発疹の特徴 突発性発疹は乳児など、2歳未満の小児に起こりやすいです。発熱が3日〜5日くらい持続し、解熱前後のタイミングで発疹が全身に出現するのが特徴です。 発疹の出る順序は「体幹 → 手足→顔」のことが多いです。淡い赤色の小さな斑点で、数日…

「みずいぼ (伝染性軟属腫)」について小児科的に解説します

水いぼの典型的な経過 『ある日、突然、赤くて数mmのポツポツが皮膚に沢山できてきました。 様子を見ていたんですけれど、どんどん数が増えてきます。 特に、脇腹や脇、手足に多いです。』 これが、水いぼの典型的なエピソードです。 今回は水いぼの原因・特…

乳児のオムツかぶれ(おむつ皮膚炎)とその対処法を徹底解説します

オムツかぶれ(おむつ皮膚炎)対処法のポイント ● おむつかぶれは、尿・便が皮膚と長い時間接触して起こります● こまめにおむつをかえて、お尻を清潔に保つと予防できます● 濡れたタオル・ティッシュで優しく汚れを拭き取りましょう● よく乾燥させて、おむつ…

小児科医が解説する汗疹(あせも)ケア

汗疹ケアのポイント ・汗が出る穴が詰まり、汗を出せなくなるため生じます・肌の清潔と保湿が基本です・こまめにタオルでふく、シャワーで洗う、汗を吸収しやすい服を着せましょう こどもに汗疹ができやすい理由 あせも(汗疹)は、皮膚が高温多湿の環境にさ…