ドクター・キッド

〜小児科医が解説する子供の健康・病気・育児〜

アレルギー

小児のアナフィラキシーについて解説します

以前、食物アレルギーについては、こちらで解説しました: アナフィラキシーは生命を脅かす可能性のある重症なアレルギー反応のことをいいます。 この重症なアレルギー反応の原因は食物だけでなく、薬や蜂刺されなど、様々な誘因があります。 アナフィラキシ…

蕁麻疹・血管性浮腫について詳しく解説します② 〜検査と治療について〜 

前回、蕁麻疹と血管性浮腫の原因、分類、症状などを解説してきました。 今回は蕁麻疹・血管性浮腫の検査や治療について説明していきます。 検査について 急性蕁麻疹は原因不明のことが多く、数日〜数週間以内に軽快してしまうことが多いため、検査を必要とし…

蕁麻疹・血管性浮腫について詳しく解説します① 

『急に赤いブツブツができて、すごく痒がっています』 と受診されることがあります。 おそらく蕁麻疹でしょう。 小児では蕁麻疹は非常に多く、原因不明であることがあります。 今回は蕁麻疹について説明していきましょう。 *こちらでは蕁麻疹について簡単に…

植物への接触性皮膚炎の治療と予防【野外で草木に触れた後の発疹】

前回は、ツタウルシなどにあるウルシオールという成分が接触性皮膚炎の原因になることを説明してきました。 接触性皮膚炎の原因がわかると、 「どのように治療をしていますか?」 「どうしたら予防できますか?」 といった点が気になることと思います。 今回…

植物への接触性皮膚炎の原因【ツタウルシ・ウルシオール】

屋外で遊んでいたら、急に手足に発疹がでてきました 草むらに半袖・半ズボンで遊んぶのはよくないですか? など、小児も植物に対して接触性皮膚炎を起こすことがあります。 ツタウルシ(Poison Ivy)など、特定の植物に接触すると、皮膚炎が起きてしまうこと…

気管支喘息ってなんですか?

気管支喘息(ぜんそく)ってなんですか? 喘息(ぜんそく)は、呼吸がしづらくなる状態をいいます。 喘息はいつも症状があるわけではないですが、一旦、喘息発作を起こしてしまうと呼吸が急にしづらくなります。 喘息発作の症状について 気管支喘息発作は、 …

小児の喘息発作時にデキサメタゾンとプレドニゾロンどちらがよいか?

気管支喘息は空気の通り道が過敏になる疾患で、かぜをひいたり、季節の変わり目などに増悪します。 このことを気管支喘息発作といいます。 喘息発作になると、息苦しい、呼吸がしづらい、咳がひどい、ヒューヒュー・ゼーゼーと呼吸の音が聞こえることがあり…

卵アレルギーや喘息のある小児に、経鼻インフルエンザ生ワクチンを使用してもよいか?

『インフルエンザワクチンって生ワクチンがあるのですか?』 といきなり質問されてしまいそうですが、海外では2歳以上を対象に、経鼻からインフルエンザ生ワクチンを接種している国があります。 フルミスト(FluMist)と呼ばれる製品が一番有名かもしれませ…

ステロイドの塗り薬を使いましたが、やめるとすぐに悪化します

『湿疹があるので、ステロイド軟膏を処方してもらいました』 『2〜3日塗ると一時的に良くなるのですが、やめるとすぐに悪化します』 『どうしたらよいでしょう?』 という質問を外来でよくされます。 今回は、こちらの質問に簡単に答えてみようと思います…

気管支喘息っぽいと言われたのですが、この子は喘息でしょうか?

『近くのクリニックで、喘息っぽいって言われました』 『喘息らしい症状ですね、と言われています』 『喘息にかなり近いですね、と言われました』 と、外来で相談されることが度々あります。 おそらく、我が子が『喘息』であるかどうかは、保護者にとって大…

テオフィリンを内服していると、熱性けいれんの持続時間は長い傾向にある

第一世代の抗ヒスタミン薬(ペリアクチン・ポララミン・セレスタミンなど)は副作用が多く、小児への使用はかなり慎重に行ったほうがよい旨を以前説明しました。 今回は、抗ヒスタミン薬とテオフィリンが、熱性けいれんの持続時間への影響を示した研究をみつ…

【論文】離乳期早期の鶏卵摂取は鶏卵アレルギー発症を予防するかもしれない

今回の論文は、国立成育医療研究センターから。食物アレルギーは食物除去から、早期導入による予防へと変化しつつあります。 研究の背景 ■ 極端な食品除去によるアレルギー発症予防の時代は終わりました ■ 早期導入で発症予防できる可能性が示唆されています…

卵アレルギーとインフルエンザワクチン接種の可否について

卵アレルギーとインフルエンザ・ワクチン接種について ポイントは以下の3点です; インフルエンザワクチンには微量の鶏卵成分が含まれてます アレルギー症状はでないことがほとんどで、基本的に安全です 卵アレルギーのある方は事前に主治医とよく相談しま…

ミルクアレルギーの子はカルシウム不足にご注意を!

ミルクアレルギーとカルシウム不足のポイント 乳製品を摂取できない場合、高率でカルシウム不足になります 乳製品のように効率的にカルシウムを吸収できる食品はありません ミルクアレルギーの場合、代替食品からカルシウムを摂りましょう 骨とカルシウムに…

食物アレルギーとアレルギー検査について説明します

食物アレルギーについて 食物アレルギーのポイントですが; 食物に対して身体が過敏に反応することをいいます 皮膚・呼吸器・目・腹などに、様々な症状がでます 特定の食物を食べた後に症状が起こって診断します 血液検査の結果のみで、食物アレルギーの診断…

【小児のスキンケア】アトピー性皮膚炎や湿疹、乾燥肌のある子供が、日常生活で気をつけて欲しいこと

小児(特に乳幼児)は皮膚トラブルが非常に多いです。 乳児湿疹になったり、乾燥肌が改善しなかったり、アトピー性皮膚炎を発症してしまうこともあります。 今回は、子供がアトピー性皮膚炎や湿疹になってしまった場合に、日常生活で気をつけることを解説し…

ステロイド外用薬の疑問にお答えします

『子供にステロイドの塗り薬を使って大丈夫でしょうか?』『ステロイドを使うと怖い副作用がでるのでしょうか?』 と保護者の方からよく質問されます。 おそらく、ステロイドに関して様々な情報が溢れているのが原因でしょう。 ステロイドに悪いイメージが蔓…

ステロイド軟膏の使い方のポイントをまとめてみました

ステロイド軟膏の使い方まとめ ステロイド軟膏は湿疹に、保湿剤は乾燥肌に使う ステロイド軟膏は皮膚の炎症を抑えます 適切に使えば、高い効果を得られ、副作用は少ないです 最初はしっかり塗って、徐々に塗る回数を減らしましょう ステロイド軟膏と保湿剤の…

アトピー性皮膚炎について解説します

アトピー性皮膚炎のポイント アトピー性皮膚炎は『慢性的なかゆみを伴う湿疹』です 治療には長期間かかります 治療の基本は、肌の清潔・保湿とステロイド軟膏です ステロイド軟膏は正しく使えば怖くありません アトピー性皮膚炎とは? アトピー性皮膚炎とは…

こどものアレルギー性鼻炎の説明書

アレルギー性鼻炎の原因 アレルギー物質と鼻の粘膜が反応し、炎症が起こった状態を『アレルギー性鼻炎』と呼んでいます。一般の方は『花粉症』と呼んでいますが、正式には『花粉によるアレルギー性鼻炎』といえます。 アレルギー性鼻炎の原因は、1型アレル…

小児科医による乳児湿疹の解説

乳児湿疹って何!? 『乳児湿疹』は、赤ちゃんの肌トラブルの総称です。具体的には: 新生児痤瘡 脂漏性湿疹 皮脂欠乏性湿疹 が乳児湿疹の原因となります。『乳児湿疹≠アトピー性皮膚炎』ですので、注意しましょう。 1.新生児痤瘡について 新生児痤瘡(ざ…

こどものスキンケアの全てを解説します

こどものスキンケアのポイント こどものスキンケアのポイントですが; テカテカするくらい、たっぷり保湿剤を塗る こまめに保湿する ボディーソープは泡だてて 指の腹で洗う の4点です。 そもそも、スキンケアってなんですか? "スキン(skin)"は肌、"ケア(c…

赤ちゃんの皮膚を保湿すれば、乳児湿疹は予防できる

保湿で乳児のアトピーは予防できるのか? 今回は『赤ちゃんの皮膚を保湿すれば、アトピーの発症を予防できるか?』という疑問に答えた研究を紹介します。 英語になってしまいますが、原著論文はこちらから参照できます: アトピー性皮膚炎の特徴 アトピー性…

乳児湿疹とアトピー性皮膚炎について

こどもの肌がガサガサです 赤ちゃんの肌にたくさん湿疹があるのですが、アトピーでしょうか? この子は将来、アトピーになりますか? など、皮膚トラブルのご相談は外来でたくさんあります。 今回は、お子さんの皮膚の相談で多い、乳児湿疹について説明して…

子供のかぜと抗ヒスタミン薬(ペリアクチン、ポララミン)の副作用

「鼻水が出ているので、止める薬をください」 と小児科外来でお願いされることが多々あります。 ですが、風邪に対する鼻水止め(抗ヒスタミン薬)の有効性についてご存知の方は少ないでしょう。 さらに、小児に抗ヒスタミン薬を使用することで起こりうる副作…

ホクナリン・ツロブテロール・セキナリンテープは咳止めではない

「咳止めのテープをください」 と外来でお願いされることが多々あります。また、今回のかぜでは未受診なのにすでにホクナリンテープ(ツロブテロール・セキナリン)が貼られているケースも多々あります。 ひょっとしたらこれらテープ類は咳止めと勘違いされ…