今回は、スペインから報告された小児の新型コロナウイルス感染症の分布をみてみましょう。
- スペインからの41例報告
- 6割が入院、1割がPICUに入室
- 基礎疾患のある小児は3割ほど
Togarro, et al. Screening and Severity of COVID-19 in Children in Madrid, Spain.
スペインから小児の41例の報告です。
研究の概要
方法:
3/2〜3/16にかけて行われたスペインでの調査です。
調査が行われたのは、二次・三次病院の外来で行われたようです。
結果:
365例のうち、41例が陽性だったようです。
小児41例症状が生じる割合は以下の通りであった:
割合 | |
入院 | 60% |
PICU | 10% |
高流量換気 | 2% |
非侵襲的換気 | 5% |
機械換気 | 2% |
基礎疾患あり | 27% |
発熱のみ | 27% |
上気道症状 | 34% |
下痢・嘔吐 | 5% |
喘息発作が1例、インフルエンザBとの共感染が2例だったようです。
感想と考察
基礎疾患ありが27%と多かったですが、具体的に何だったのかが木になるところです。
死亡例はいなかったようですが、呼吸サポートが必要だった症例はそれなりにいたようですね。
既報でもいくつかありましたが、インフルエンザなどと共感染しているケースもあります。他のウイルス検査で陽性だったからといって、新型コロナウイルスの感染を強く否定できるわけではないのでしょう。
まとめ
今回はスペインから報告された41例の患者のまとめです。
入院は6割、小児の集中治療室入室は1割でした。基礎疾患のある小児が3割くらいだったようです。
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