新型コロナウイルスに感染したイタリアからのまとまった報告がありました。
小児100名を追跡した結果です。
- イタリアで新型コロナウイルスに感染した小児100名の報告
- 1歳未満の乳児が40%
- 発熱、咳が多い
- 家族内感染は、中国などに比較して少なめ
- 死亡例はなし
新型コロナウイルスに感染したイタリアの小児100名のコホート研究。
研究の概要
イタリアでは100名の小児が3月中に診断され、症状の内訳は以下の通りでした:
- 無症状
- 発熱:54%
- せき:44%
- 鼻汁:22%
- 嘔吐:10%
- 下痢:9%
- 呼吸苦:11%
他の研究と比較して、家族内感染の割合が低い(45%)、低年齢での感染が多い(中央値3歳)というのが特徴的でした。
67%が入院していますが、どちらかというと、隔離や経過観察目的が多いようです。
器械換気が必要だったのは2%、死亡例はなしでした。
感想と考察
家族内集積が多くなかったのは、イタリアはあっという間に広がって、ロックダウンのタイミングが他国より遅かったからと著者らは述べていました。
保育園とかで感染しあったのでしょうか。この辺りの詳細は、続報を待つことにしましょう。
まとめ
今回は、イタリアにおいて3月に新型コロナウイルスへの感染が判明した100名の小児の経過や症状をまとめた報告を紹介しました。
無症状が2割、発熱5割、咳4割くらいのようです。死亡例は今のところはいないようです。
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