新型コロナウイルス

小児のCOVID-19 (新型コロナウイルス感染症) の情報(2月26日版)

今日は、Lancet Infectious Diseaseに掲載されているデータを分析してみました。

中国以外の感染例のデータも掲載されており、小児は

  •  マレーシア:4名
  •  シンガポール:3名
  •  日本:3名
  •  ベトナム:1名
  •  オーストラリア:1名
  •  フランス:1名

の13名分のデータがありました。あまり詳しい情報はわからないのが現状ですが、各国でも少しずつ小児のデータが出てきている印象です。

ポイント

  •  中国と日本の感染者数の推移
  •  中国での小児23例、中国以外での小児13例の分析
マミー
マミー
新しい情報はありますか?

Dr.KID
Dr.KID
データに目を通したので、1つずつ見ていきましょう。

中国と日本の感染者数の推移

中国と日本の感染者数の推移は以下の通りです (2/25時点)
  •  世界:80,035人
  •  中国:77,658人
  •  日本:160人

大半が中国で占められていますが、世界全体では8万人が報告されていますね。

 中国の累積感染者数の推移

中国では、もうすぐ8万人に差しかかろうとしていますが、徐々に新規感染者は鈍化してきて、頭打ちになってきている印象です。

図のY軸のスケールを対数化させたグラフが右側です。感染者数の増加速度は、徐々に鈍化してきている印象です。

日本の累積感染者の推移

日本の患者数の推移は以下の通りです:

この図を見てしまうと、まだまだ上昇トレンドにありそうで、勢いは増してきている印象で、これから急速に増えてくるかもしれません。

右の図は、Y軸を対数化しています。累積数が100人を超え、上昇トレンドになるのが分かります。

韓国で感染者数が800人を超えたという報告も出ているようです。シンガポールは89人、イタリアが200人を超えています。 
また、アメリカなどを含め、渡航制限が今後どうなるかも注目しています。現在はアメリカは日本に対してレベル2「高齢者や慢性疾患のある人は、不要な渡航を控え、延期するよう推奨」の設定のようです。
韓国に対しては、さらにレベル3に引き上げたようです。

 データベースからみた小児の症例

Lancet Infectious diseaseから発表された、データベースを使用してみました。

こちらの論文でアクセスが提示されていますが、中国および中国以外の国々のデータをこちらにまとめる活動をしているようです。

オープンアクセスし、1日に2回更新されているようです。小児のデータがどのくらいあるのか、みてみました。

 解析結果

かなり荒いデータでしたが、みてみましょう。

年齢

小児の年齢の分布をみてみましょう。年齢も、曖昧な記載がされているデータがあるので、以下のようになりました。

0〜15歳まで、満遍なくいるようです。

こちらはデータに収載されていた国のデータです。

中国が23例の掲載がありました。その他は、オーストラリア、フランス、日本、マレーシア、シンガポール、ベトナムの症例もあります。

中国以外のデータの詳細

あまり詳細な情報は掲載されていませんでしたが、中国以外のデータの概要はこちらになります。

日本からは3例で、先日、報道された埼玉と北海道の症例の発症日(date_ons~s)や入院日(date_adm~l)が記載されていました。

マレーシアが4例とでしたが、半数は症状がなかったようです。

シンガポールは3例、あまり詳しい情報はなさそうですが、1例は入院して回復しているようです。

その他、ベトナム、フランス、オーストラリアで1例ずつ報告されていました。

中国のデータの詳細

武漢のある湖北省以外のデータになりますが、23例が報告されています。

Dr.KID
Dr.KID
まだ発展途上のデータベースのようで、これから定期的に確認して、小児の症例をピックアップしてみようと思います。

 感想と考察

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)が騒動になって1ヶ月以上になりますが、小児に関しては、まだ情報が足りていない印象です。

現時点で分かっていることをまとめると、以下の通りです:

Dr.KID
Dr.KID
上述の解析結果で、中国と日本以外のデータを入れています。

まとめ

今回は、

  •  中国と日本の感染者数の推移
  •  中国での小児23例、中国以外での小児13例の分析

についてアップデートさせていただきました。

引き続き、新しい情報、過去の文献を読み込んだら、報告させてもらおうと思います。

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ABOUT ME
Dr-KID
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このブログ(https://www.dr-kid.net )を書いてる小児科専門医・疫学者。 小児医療の研究で、英語論文を年5〜10本執筆、査読は年30-50本。 趣味は中長期投資、旅・散策、サッカー観戦。note (https://note.mu/drkid)もやってます。