ドクター・キッド

〜小児科医が解説する子供の健康・病気と単なる雑記〜

こどもの喉のかぜを解説します

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急性咽頭炎ってなに?

Sore throat

『喉(のど)の風邪』は医学用語で『急性咽頭炎』といいます。
急性咽頭炎は、のどの粘膜やリンパ組織に生じる急性の炎症で、原因はほとんどウイルス感染です。
細菌感染で多いのは溶連菌ですが、全体の10%〜20%程度です。 

年長児ではEBウイルスによる伝染性単核球症の可能性もあります。
思春期では、クラミジアマイコプラズマが原因となることもあります。

急性咽頭炎の症状

咽頭炎という名前の通り、のどに炎症が生じます。ですので:

  • のどがヒリヒリする
  • のどに違和感がある
  • のどが痛い
  • 飲み込みづらい
  • 声がかれる

が一般的な症状です。

■ 喉以外の症状も出ますよ

喉の症状以外にも;

などの症状がでることもあります。

特に、口内炎や口の粘膜が荒れている時は、ウイルス感染の可能性がかなり高いです。

また、リンパ節腫脹があったり、EBウイルスサイトメガロウイルスへの感染の場合、肝脾腫(肝臓や脾臓が大きくなる)のこともあります。

■ 溶連菌の特徴を教えてください

溶連菌ものどの風邪の一種ですが、他のウイルスとの鑑別は重要です。
溶連菌には、合併症がありますし、抗菌薬で治療する必要があるからです;

溶連菌の特徴としては:

  • 2歳以下はあまり感染しない
  • 発熱が急激に起こる
  • 咳や鼻水がない
  • 頭痛、嘔吐、腹痛を伴う
  • かゆみを伴う発疹がある

などが溶連菌の特徴で、他のウイルス性の咽頭炎と区別しています。

急性咽頭炎の診断

診断は問診と身体診察で十分です。

特定の細菌やウイルスを疑った場合にのみ:

を行います。

急性咽頭炎の治療について

基本はウイルス感染ですので、特効薬はありません。

抗生物質を処方してください』

と頼まれることもありますが、溶連菌と判明しない場合、基本は処方していません。
抗生剤はウイルスには効きませんので、溶連菌以外の喉の風邪は抗生物質は不要です。

 ■ 喉の風邪で気をつけること

治療の基本はいわゆる対症療法で様子をみます:

  • 激しい運動は避けて、安静にする
  • しっかりと水分をとる
  • 室内の乾燥はさけて、適切な湿度を保つ
  • 発熱していれば解熱剤を使用する

などが対症療法にあたります。

急性咽頭炎の合併症ってありますか?

基本は合併症は起こらず、自然に良くなります。
乳幼児の場合、中耳炎を起こす場合があるので、耳が痛くないかは気をつけてもよいでしょう。

2週間以内に治まることがほとんどです。

■ こんな症状に気をつけましょう

喉の風邪とはいえ、こじらせると合併症が起こることもあります。例えば;

  • 発熱が長引く(5日以上)
  • 食事・水分が全然とれない
  • 不機嫌がずっと続く、全然眠れなかった

など、のどの風邪にしてはおかしいな、と思ったら、再度、小児科へ受診されるとよいでしょう。

稀な合併症として、扁桃周囲膿瘍、顎下膿瘍(Ludwig angina) 、Lemierre 症候群などがあります。 

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