小児科

赤ちゃんの舌が白いです〜新生児鷲口瘡について〜

新生児鷲口瘡について

赤ちゃん舌が真っ白です

 『赤ちゃんの舌が白いです。ミルクのカスが取れないのでしょうか?』と相談されることが時々あります。

口の中に白いカスのような斑点が沢山できた状態を『鵞口瘡(がこうそう)』といいます。
ちょっと聞きならない言葉ですが、外来では比較的よくある相談です。

Dr.KID
Dr.KID
1〜3ヶ月健診で質問されることが多いです。

ミルクのカスではありませんよ

これはミルクの残骸ではありません。

新生児の鵞口瘡(がこうそう)は「カンジタ(Candida albicans)」という真菌が原因で起こります。

カンジダはどこで感染するのですか?

『家が不衛生だったのでしょうか?』と心配される方もいます。
ですが、カンジダは産道、乳首、ミルクの瓶など、いたるところに生息しており、様々なルートで感染します。

Dr.KID
Dr.KID
衛生状態が原因のことは少ないので、あまりご自身を責めないでくださいね。

カンジダ感染聞くと、『免疫機能が低下しているのでは?』と心配されるかもしれません。
ですが、免疫機能が正常な新生児でも鷲口瘡はよく見かけます。
鵞口瘡のみであれば、免疫機能に関して、特別な心配はいらないことがほとんどです。 


 

鷲口瘡の症状について教えて下さい

口の中に白い斑点(白苔)が沢山見えるので、見た目から明らかです。

舌圧子やブラシを使用しても、剥がすことはできないです。
この「剥がせない」という点がミルクの残骸との見分けのポイントです。

無理に白苔を剥がさないでくださいね

白い斑点があると、「ミルクのかすが全然取れない!」と、ついつい無理に取ろうとしてしまう方もいます。
ですが、無理に剥がそうとすると、出血してしまいますので、ムキにならないよう注意してくださいね。

鷲口瘡は無症状なことがほとんどですが、時に痛み・痒みを伴うことがあります。
おっぱいを吸わない、哺乳が不良、不機嫌の原因となることが稀にあります。

Dr.KID
Dr.KID
無症状のことが多く、無理に剥がさなくても良いですよ。

鷲口瘡はどう診断していますか?

見た目で明らかですので、医師の診察による臨床診断で十分と思います。

真菌培養やKOH染色といった、カンジダ菌の検査をすることもありますが、ほとんどの例で不要です。

鷲口瘡の治療について

治療方針は専門家でも意見が分かれています。
大まかに治療方針は、

  1. 自然軽快するため,無治療で経過観察
  2. カンジダを除菌するため、抗真菌薬を白苔に塗る

の2つのいずれかでしょう。

治療は母子一緒に行います

抗真菌薬を使う時は、母乳を飲んでいたら、母の乳首も同時に治療をします。
これは、赤ちゃんの舌を除菌できても、母の皮膚にカンジダが常在している場合、高率で再感染してしまうためです。

母の乳首や保護者の手指を清潔に保つことも重要です。

Dr.KID
Dr.KID
治療は医師の好みもありますので、かかりつけ医とよく相談してくださいね。

 

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Dr-KID
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このブログ(https://www.dr-kid.net )を書いてる小児科専門医・疫学者。 小児医療の研究で、英語論文を年5〜10本執筆、査読は年30-50本。 趣味は中長期投資、旅・散策、サッカー観戦。note (https://note.mu/drkid)もやってます。