小児科

【患者相談】こどもの言葉について、小児科医がまとめてみました。【小児の発達】

前回は、月齢・年齢毎にみた発達で気にしている点を簡単に説明してきました。

これらの発達のなかで、言葉の発達についてよく質問されることがあります。

今回は言葉の発達について、簡単に説明していこうと思います。

言葉の発達について

言葉の発達といっても、大きく2つに分けられます:

  • 言語表出
  • 言語理解

です。

言語表出について

言語表出とは、その名の通り、どのように言語を表出(表現)するか、です。

ある程度月齢の目安があり;

  • 3−4ヶ月:笑う
  • 7−8ヶ月:喃語
  • 1歳〜1歳6ヶ月:有意語
  • 2歳〜3歳:2〜3語文
  • 3歳〜:自分の名前や年齢がいえる

となっています。

言語理解について

言語理解は、言葉の理解のレベルをいい;

  • 3〜4ヶ月:音の出る方向を向く
  • 9〜12ヶ月:なんとなく「ダメ」がわかる
  • 12〜18ヶ月:簡単な指示がわかる

あたりを目安にしています。

 

言葉の発達の遅れについて

「言語発達の遅れ」と一言でいっても;

  • 言葉が聞こえていない
  • 言葉の理解が悪い
  • 理解はしているが表出できない
  • コミュニュケーションに問題があるか

など、発達の原因によって異なります。

例えば、耳の聞こえが悪い「難聴」のこともありますし、口や舌の構造上の問題で構音障害となり、うまく言葉が出せないこともあります。

自閉症スペクトラム障害のようにコミュニケーションが生まれつき苦手なお子さんもいます。 

www.dr-kid.net

 

言葉の発達をどのように促したらよいですか?

言葉の発達の促し方は、

  • 構音をよくする
  • 言葉の理解を促す
  • 言語以外のコミュニケーション

などがあります。

 

例えば、よく噛んで食べる習慣をみにつけたり、笛や風車を吹いたりすると、口の周囲や舌の筋力が改善するため、構音(や発音)が良くなります。

 

言葉の理解や表出を促すには、言葉のシャワーを浴びせることが非常に重要です。

絵本の読み聞かせや、短くわかりやすい言葉を沢山話しかけてあげるとよいでしょう。

 時に、身振り手振りなども交えて、言葉以外のコミュニケーションを一緒に覚えていくとよいと思います。

テレビやDVDについて

テレビやDVD、youtubeなどからアニメなど見やすい環境になっています。

「スマホなんてNG」という小児科医もいますが、私はほどほどにすればよいと思います。

確かに、テレビやDVDは一方的な語りかけになってしまうため、長時間見すぎてしまうと、言語発達に悪影響があるかもしれません。

また、長時間、座ったり横になってテレビをみていると、活動度が減るため、結果として肥満になることがあります。

1日に1〜2時間以内、寝る前のテレビやスマホは避けるなど、常識的な範囲内のルールが守れるのであれば、私は構わないと思います。

まとめ

 言葉の発達は個人差が大きいため、すべてのこどもに当てはまるわけではありません。

ですが、おおまかな目安はありますので、今回は説明させていただきました。

言葉の発達でご心配な点があれば、かかりつけの小児科医などにご相談されるとよいでしょう。

 

ABOUT ME
Dr-KID
このブログ(https://www.dr-kid.net )を書いてる小児科専門医・疫学者。 小児医療の研究で、英語論文を年5〜10本執筆、査読は年30-50本。 趣味は中長期投資、旅・散策、サッカー観戦。note (https://note.mu/drkid)もやってます。