小児科

小児の片頭痛について、特徴と治療法、気をつけるべきことのまとめ

こどもの片頭痛ってどんな病気?

実は、片頭痛はこどもの頭痛の原因として多いです。
片頭痛の特徴ですが:

  • ドクドクと拍動するような痛み
  • 頭の片側だけで起こる痛み
  • 睡眠で改善する
  • 腹痛・嘔吐など前兆を認める場合もある

があります。

Dr.KID
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まずは特徴を理解しましょう。

片頭痛は3種類あります

片頭痛の種類として

  1. 前兆を伴わない片頭痛
  2. 前兆を伴う片頭痛
  3. 片頭痛の亜型

の3つのタイプがあります。

1.前兆を伴わない片頭痛について

小児はこのタイプの片頭痛が最も多いです。
ドクドクと拍動するような頭痛が、最初は頭の片側で始まります。

痛い場所は、前頭部や側頭部が多く、数時間程度で治まることがほとんどです。
頭の両側で起こることもあります。

 2.前兆をともなう片頭痛について

子供の場合、片頭痛の前兆を認めることは少ないです。
前兆を認めるタイプの場合、目がチカチカするなどの視覚異常や、口のまわりの痺れといった感覚異常を伴うことが多いです。

headache 

3.片頭痛の亜型について

片頭痛の亜型として;

  • 周期性嘔吐症
  • 急性錯乱性状態
  • 良性発作性めまい

があります。

周期性嘔吐症は、片頭痛発作が頭痛としてでなく、嘔吐として表れる場合です。
ご家族で片頭痛を認めることが多く、本人が成長すると片頭痛を訴えることがあります。
嘔吐は激しく、脱水やストレスで悪化しやすい傾向にあります。

急性錯乱状態では、錯乱・混乱・記憶障害・嘔吐などの状態が数時間続きます。
睡眠でよくなることが多く、この発作時の記憶はないことが多いです。
脳波をとると、限局性の異常波(徐波)を認めることがあります。

片頭痛の発作の予防

片頭痛発作の予防は、普段の生活を見直すことが基本です。
以下にあげる注意点を見直してみましょう。

Dr.KID
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生活習慣を見直すことで、再発のリスクを下げられるかもしれません。

ストレスを避ける

片頭痛は不安・ストレス・疲労が原因で起こります。
普段からしっかりと睡眠をとり、これらのストレスを避けるようにしましょう。

Taking a nap 

発作が起きそうなら無理せず休む

片頭痛を繰り返すうちに、片頭痛が起こりそうなタイミングが分かってきます。
片頭痛の発作時が起きそうなら、暗く静かな部屋で休むようにしましょう。 

頭痛を悪化させない方法を学ぶことも重要です。
行動療法という方法もあり、リラックスする方法やストレスの管理を学ぶこともできます。

頭痛の誘因を避ける

片頭痛は特定の食物が誘因になっていることもあります。
原因で一番多いのはカフェインでして、チョコレート・コーヒー・コーラなどを避けるとよいでしょう。
また、ピーナッツも原因になりうるようです。

COFFEE

片頭痛の治療について

片頭痛の治療はいくつかオプションがあり、頭痛止め、発作予防薬などいくつか種類があります。

第一選択は痛み止め

痛み止めは

  • アセトアミノフェン(コカール、カロナール)
  • NSAIDs (ロキソニン、イブプロフェン、ナプロキセンなど)

が代表的です。
効果が出るには30分くらいはかかりますので、痛みが出始めた時や、頭痛の予兆があれば使用してもよいでしょう。

Dr.KID
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痛みのピークを待つ必要はないと思います。

 片頭痛の治療:第二選択

  • メトクロプラミド(プリンペラン)
  • クロルプロマジン(コントミンなど抗精神病薬)
  • スマトリプタン(イミグランなど)

などを使用することがあります

片頭痛の治療:第三選択

  • ジヒドロエルゴタミン

この薬は、片頭痛の発作を予防するのを目的に使用するお薬です。

片頭痛の治療:第四選択

  • デキサメサゾン 0.35 mg/kg

ステロイドですが、この薬を使用するのは、なにをしても頭痛が治まらない時に使用します。めったに使用することはありません。

片頭痛の検査を必要な時

片頭痛はほとんどの場合、病歴で診断できますので、特別な検査は必要ありません。
小児の頭痛で精査を要するのは:

  • 慢性的に進行する場合
  • 3歳未満で頭痛を発症
  • 頭痛を短期間に反復する場合

などが該当します。
CT、MRI、脳波などの検査を組み合わせて異常がないかをみることがあります。

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長期的に相談できるかかりつけ医を作っておくと良いでしょう。

◎ 小児の痛み止めで使用するのは『アセトアミノフェン』が最も多いです。処方薬ですと、カロナール・コカールがアセトアミノフェンを含有する痛み止めです。類似品は市販薬でもあり、小児用バファリンが代表的です。

 
ABOUT ME
Dr-KID
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このブログ(https://www.dr-kid.net )を書いてる小児科専門医・疫学者。 小児医療の研究で、英語論文を年5〜10本執筆、査読は年30-50本。 趣味は中長期投資、旅・散策、サッカー観戦。note (https://note.mu/drkid)もやってます。