小児科

6〜7ヶ月健診のポイントと保護者によくするアドバイス集

  • 寝返りはいつごろですか?
  • うちの自治体では6〜7ヶ月健診がないですが、どのようなお話をされてますか?
  • 6〜7ヶ月の乳児のポイントを教えてください

などなど、6〜7ヶ月健診でも様々な質問があります。
運動発達の評価と精神発達を推測が重要です。

Dr.KID
Dr.KID
様々な視点から発達を評価しています。

粗大運動の発達

6〜7ヶ月健診では、満6ヶ月以上8ヶ月未満の乳児が対象です。
粗大運動の発達は個人差が大きい時期ですので、それを加味して総合的に発達評価をしています。

Dr.KID
Dr.KID
自治体によっては行っていないところもあるようですね。

寝返り

f:id:Dr-KID:20170829211843p:plain

6ヶ月では片方で寝返りができればOKです。
7ヶ月では両方向に寝返りができるようになります。

よく『寝返りをうちません』といって保護者の方から相談をうけますが、他の発達が正常であれば心配ないことを説明しています。

Dr.KID
Dr.KID
多少は個人差があります。

おすわり

f:id:Dr-KID:20170829212027p:plain

6ヶ月は支えていればほんの少し座れます。
7ヶ月は支えなしに背を伸ばしてすわれるようになってきます。

視性立ち直り反射

 

乳児の体を左右に傾けても、頭部は垂直に立ち直る反射のことをいいます。
おすわりができるころに、よくみられます。

Dr.KID
Dr.KID
頭は垂直のまま。

微細運動の発達

微細運動の発達では、おもちゃなど物をつかむかどうかチェックします。
この時期は;

  • 手全体でつかむか
  • 親指・人差し指・中指でつかむ

のどちらかです。

また、つかんだものを左右でもちかえることもできるようになってきます。

Dr.KID
Dr.KID
徐々に末梢の神経も発達してきます。

精神発達

周囲への感心が徐々に高まります。
手を伸ばして欲しいものをとったり、声をあげて要求するようになります。

この時期は母親のことがよくわかるようになり、いらっしゃいなどをすると、喜んでからだを乗り出してきます。

7ヶ月くらいから人見知りが始まります。

Dr.KID
Dr.KID
診察室で大泣きされても「ソロそれお人見知りが始まりましたね」と判断しますので、保護者の方々は小児科医を気にして焦らなくて大丈夫ですよ。

布かけ試験について

健診の会場でもよくされているのが「布かけ試験」です。
顔に少し厚手のタオルをかけて、乳児の反応をみる試験です。

 

6ヶ月児ですと、両手をもっていき片手でとることがおおいです。
7ヶ月児ですと、さっと片手でとるケースが多いです。
左右、それぞれの手で取れるかみたいので、2回繰り返すことが多いです。

これは、手の動きに左右差がないのかをチェックするためです。

Dr.KID
Dr.KID
この時期は利き腕ははっきりしないことがほとんどです。

育児上のポイント

寝返りやおすわりができるようになり、行動は活発になります。
周囲への感心は高まり、大人への要求は徐々に大きくなります。

おもちゃなどを手の届く範囲に配置し、一緒に遊ぶとよいでしょう。
動きや音の出るおもちゃがオススメです。

 母親と他人の区別が明確になります

母親を他人と区別できるようになり、一緒にいれば安心し、一緒にいないと不安になります。
特に、母親の姿がみえなくなると不安が増大する子が多いです。

お子さんの要求をうけいれ、豊かな応答をしてあげることが大事でしょう。

注意点 ①:乳児湿疹

この時期も皮膚トラブルはおおいです。
しっかりとスキンケアをするようにしましょう。

具体的には、清潔と保湿です。
湿疹がひどい場合は、皮膚科か小児科に相談しましょう。
自己判断で食事の除去など始めないでください。

小児科医が乳児湿疹を簡単に解説します【赤ちゃんの皮膚トラブル】乳児湿疹って何!? 『乳児湿疹』は、赤ちゃんの肌トラブルの総称です。 具体的には: 新生児痤瘡 脂漏性湿疹 皮脂欠乏...

注意点 ②:突発性発疹

突発性発疹をよく起こします。
特に、生後はじめての発熱のことが多く、高熱のこともあります。

大きな問題がないことが多いですが、熱性けいれんを起こすこともありますので、注意が必要です。

注意点 ③:事故について

寝返りなどで、思わぬところに移動して、転落する危険性があります。 また、手にしたものは、何でも口にいれるため、誤嚥・誤飲をしてしまうことがあります。
ひとり遊びには、十分に安全性を配慮しましょう。

 

注意点 ④:発達について

6ヶ月で首がすわらない、7ヶ月で座れない場合は要注意です。
お近く小児神経内科をまず受診されるとよいと思います。

Dr.KID
Dr.KID
紹介が必要な場合は、かかりつけの小児科医に相談しても良いでしょう。

 

◎ 机やテーブルの角に頭をぶつけて、皮膚が切れてしまう事故も多いです。赤ちゃんが怪我をしないように配慮するのも重要です。

 

ABOUT ME
Dr-KID
Dr-KID
このブログ(https://www.dr-kid.net )を書いてる小児科専門医・疫学者。 小児医療の研究で、英語論文を年5〜10本執筆、査読は年30-50本。 趣味は中長期投資、旅・散策、サッカー観戦。note (https://note.mu/drkid)もやってます。