ドクター・キッド

〜小児科医が解説する子供の健康・病気・育児〜

神経

【患者相談】赤ちゃんのお尻の上の皮膚に小さなくぼみがあります【先天性皮膚洞】

おしりの上にくぼみがあります くぼみが深い場合 先天性皮膚洞の検査について 赤ちゃんのMRIについて まとめ あわせて読みたい おしりの上にくぼみがあります 健診の時に「お尻の上にくぼみがあります」とご相談されることがあります。 また、健診時の診察で…

小児の夜驚症・錯乱性覚醒・悪夢について

夜驚症・錯乱性覚醒・悪夢について ▪️ 夜驚症とは? 夜驚症(やきょうしょう)とは、夜中に急に子供が起きて、非常に取り乱した状態(狼狽したり、驚いたりする)をいいます。 特に叫びだして、ベッドから飛び上がったりすることもあります。 時に汗をかいた…

熱性けいれんガイドラインの変更で、アメリカの医師の診療はどう変化したか?

少し古い論文ですが、熱性けいれんのガイドラインが変更されたあと、医師の診療がどのように変化したのかをみた論文をピックアップしてみました。 www.ncbi.nlm.nih.gov 近年は、日本でもガイドラインは次々と作られ、医師の診療の決断に影響をしていると思…

小児の片頭痛について簡単に解説します

片頭痛は頭痛の一種です。 最初は軽い痛みで始まりますが、徐々に痛みが増悪していく点が特徴的です。 片頭痛の症状について 片頭痛の症状は年齢によって異なり; 乳幼児:嘔吐、不機嫌、活動性の低下 6〜10歳:嘔吐、腹痛、顔が真っ青になる、頭全体の痛み…

小児のてんかんって何ですか?

てんかんって何ですか? てんかんは、けいれんを繰り返す状態を言います。 けいれんは、脳の電気活動の異常でして、いわば脳の中に嵐が起きた状態です。この時、意識はなくなり、異常な行動をとったり、手足が小刻みに震えることがあります。 てんかんはどの…

こどもの頭痛について簡単に解説します

『こどもが頭を痛がっていて心配です』と受診されることがあります。 実は、こどもの頭痛は非常に多いです。 例えば、体調を悪くした時は、頭痛も一緒に出てくることがあります。 今回は頭痛について簡単に解説します。 こどもに多い頭痛は2種類 こどもに多…

夢遊病ってなんですか?【こどもの睡眠】

はじめに:夢遊病とは? 夢遊病の症状について ▪️ 夢遊病が起こりやすい時間はありますか? ▪️ 夢遊病でよくみる症状 夢遊病になったら検査は必要でしょうか? 夢遊病の対処法を教えてください ▪️ 事故予防が大事 ▪️ 無理にでも起こした方がよいでしょうか?…

ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから

ハチミツにはボツリヌス菌がいるため注意が必要です。 『ハチミツを与えるのは1歳すぎてから』 と言われている理由について、詳しく解説します。 乳児ボツリヌス症を起こりやすい月齢 乳児ボツリヌス症になる年齢分布は非常に特徴的です。 乳児ボツリヌス症…

熱性けいれん後は保護者の不安が増大している

熱性けいれんは5歳以下の小児に起こる良性のけいれん発作です。 「良性」というくらいなので、基本的に後遺症や障害を残すことはありません。 そうはいっても、目の前でけいれんを起こされた場合 『この子が死んでしまうかもしれないと思った』 とおっしゃ…

ジアゼパム(ダイアップ)は熱性けいれんの入院患者で使用すべきか?

今回はこちらの論文をピックアップしました。 2009年に国内の施設でされた研究です。 熱性けいれんで入院した患者に、ジアゼパム(ダイアップ)を使用すべきか、という問題に答えています。 研究の背景 熱性けいれんの治療方法は小児科医でもジレンマがいく…

熱性けいれんについて、外来でよくされる質問にお答えします

はじめに 日本人の小児の熱性けいれんの罹患率は8%程度といわれており、比較的よくみる疾患です。 とはいえ、けいれんは、意識を失い、眼球は上転し、手足が小刻みに揺れる発作が起きます。「このまま死んでしまうのではないかと思った」と心配になる方が多…

ジアゼパム(ダイアップ)の使用で、熱性けいれんの再発は予防できるのか?

熱性けいれんは生後6ヶ月〜5歳で比較的よく見られる疾患です。 詳しくはこちらに記載されていますので、参考にされてください; 今回はこちらの論文をピックアップしました。 ジアゼパム(ダイアップ)は熱性けいれんの再発予防でよく使用されています。 …

熱性けいれんについて詳しく教えてください

熱性けいれんのポイント 熱性けいれんとは、38℃以上の発熱に伴って起こる痙攣です 乳幼児の100人中7-8人は起こします 熱性けいれんにより、知能低下や脳障害は起きません 発作が5分以上続く場合、救急車を呼んで医療機関に受診しましょう 短い発作を何度も…

生後1年までの成長と発達について解説します

生まれてから1歳までの目安を教えてください 最初の1年(1歳まで)ってどんな感じですか? など、最初の1年間はわからないことだらけなので、外来で様々な質問をうけます。 今回は、0〜1歳までのおおまかな成長・発達の目安について解説していきます。…

乳児の貧血に注意しましょうね

乳児の貧血ポイント 鉄分が足りないと貧血になる理由 乳児は貧血になりやすい 乳児の貧血の割合 母乳は鉄分が少ない? 貧血の症状について 貧血は発達にも影響します 食事から鉄分を効率よく摂取するために 肉、魚、ほうれん草に鉄分は多い 鉄分の吸収率をあ…

【患者相談】乳児の離乳食の開始時期について

離乳食は生後5〜6ヶ月からです ■ 離乳食の開始が生後5〜6ヶ月からの理由 離乳食を遅らせても、アレルギー発症は予防できない ■ 離乳食を遅らせてもアレルギーの発症予防はできません 母乳は欲しがるだけあげましょう ▪️ あわせて読みたい 離乳食は生後5…

【こどもの発達】9〜10ヶ月健診後にしているアドバイスはこちらです【乳児健診】

生後9〜10ヶ月の運動発達 10ヶ月での目安 個人差が大きい時期です 外傷に気をつけましょう 「はいはい」「つかまり立ち」「伝い歩き」は個人差があります 焦らなくてよいですよ 「後追い」も始まりますよ 何でも口にいれます、誤飲に気をつけましょう 手…

3〜4ヶ月健診(乳児健診)後に、このようにアドバイスをしています。

3〜4ヶ月健診ってどんなことしますか? 小児科医は健診でなにを見ているのですか? 赤ちゃんの様子で気になっていることがあります 3〜4ヶ月の子供をもつ母に、なにかアドバイスありますか? など、様々な疑問点があると思います。 特に、新生児期を乗り…

新生児・乳児・幼児の睡眠について解説します〜夜泣き・いびき〜

睡眠サイクルの確立は生後1年で徐々に 睡眠サイクルを確立するのに重要なこと 夜泣きは保護者もつらい 睡眠サイクルと夜泣き 動的な睡眠と静的な睡眠 夜泣きを改善させるには 1歳以降の睡眠について 1歳以降も日々のルーチンは重要です 睡眠時間について …

子供も片頭痛になりますよ

こどもの片頭痛ってどんな病気? 実は、片頭痛はこどもの頭痛の原因として多いです。 片頭痛の特徴ですが: ドクドクと拍動するような痛み 頭の片側だけで起こる痛み 睡眠で改善する 腹痛・嘔吐など前兆を認める場合もある があります。 ■ 片頭痛は3種類あ…

赤ちゃんの歩行開始はいつですか?

一人歩きは1歳6ヶ月が目安 赤ちゃんの運動発達の評価は評価は『微細運動』と『粗大運動』に分けられます。このうち、歩行は後者の粗大運動に分類されます。 ■ デンバー発達判定法 こちらの表は、小児の発達の指標でして、「デンバー発達判定法」といわれる…

朝礼で失神!?脳貧血・起立性調節障害について

脳貧血・起立性低血圧のまとめ 一般の方のいう「貧血」は医学的に「脳貧血・起立性調節障害」 10代の女児に多いです こどもの失神の50%程度を占めます Bezold-Jarisch反射という、全身の血管の緊張の変化によって起こる つまり、起立時に、血圧調節ができず…

胃腸炎関連けいれんについて説明します

胃腸炎関連けいれんってなんですか? けいれんと聞くと「熱性けいれん」を思い浮かべる方が多いと思います。「熱性けいれん」は、5歳未満の乳幼児が、発熱後に起こすひきつけのことを言います。 一方、胃腸炎関連けいれんは、「軽症の下痢に伴う良性のけい…