小児科

小児栄養学 〜その7:子供における食物繊維の適量は?〜

菜食主義と聞くと食物繊維を沢山摂取することをイメージされる方が多いと思います。

今回は、食物繊維の摂取が子供の健康にどのような影響があるのかをみていきましょう。

食物繊維を摂取するメリットとデメリット

食物繊維を摂取することはメリットばかりと思われている方が多いと思います。

確かに食物繊維をとることは体によいのですが、小児の場合は食べ過ぎはデメリットも多少は伴います。

食物繊維のメリット

食物繊維を摂取するメリットは主に2つあり、1つは便通が良くなる点です。

こどもはちょっとした体調不良やストレスで便秘を起こすことがあります。
食物繊維をしっかり摂取することで、便通がよくなり、便秘になりにくくなります。

 もう少し長期的な視点で考えると、食物繊維を摂取することで将来の生活習慣病の予防になります。

食物繊維を摂取するだけ、ジャンクフードなど体に悪いものを摂取する機会が減りますので、これは当然といえるでしょう。 

 食物繊維を摂取するデメリット

基本的に常識的な範囲内での食物繊維の摂取であれば、デメリットはほとんどありません。

しかし、過剰に摂取をしてしまうと、摂取カロリー不足になったり、鉄分・亜鉛・カルシウムといったミネラル不足に陥ることがあります。

例えば、食物繊維を6g摂取すると、摂取したエネルギーの1%が便で失われるといわれています。

食物繊維は1日にどのくらい摂取するべきか?

年齢別にみた食物繊維の摂取量の目安

食物繊維にも適切な摂取量の上限があり;

  • 1〜3歳:19 g
  • 4〜8歳:25 g
  • 9〜13歳:26〜31 g

となります。

この量以下であれば、食物繊維を摂取することにデメリットはありません。

ただし、食物繊維をサプリメントで補ってもあまり効果はなく、あくまでフルーツ・野菜・シリアル・穀物から摂取するほうが良いでしょう。

マクロビオティックで鉄分やビタミンB12が不足する

例えばマクロビオティック食を小児にした場合、鉄分やビタミンB12が不足することがあります。

鉄分が不足すると貧血になりますし、脳など神経発達にも影響します。

まとめ

食物繊維は適量であれば体に無害で、便通がよくなり、肥満になりにくく、将来の生活習慣病の予防になる可能性があります。

ですが、小児の場合、摂りすぎるとエネルギー不足になる、鉄分などミネラル不足になる、などデメリットがあります。

 

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Dr-KID
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このブログ(https://www.dr-kid.net )を書いてる小児科専門医・疫学者。 小児医療の研究で、英語論文を年5〜10本執筆、査読は年30-50本。 趣味は中長期投資、旅・散策、サッカー観戦。note (https://note.mu/drkid)もやってます。