小児科

【患者相談】母乳と卒乳に関する相談にお答えします①

『卒乳はどうしたらよいですか?』というご相談を外来でされることがあります。

実は『〇〇になったから、卒乳しましょう』という一定の基準はありませんし、生後12ヶ月以降であれば、母と子どもで決めてしまってよいと思います。

生後12ヶ月までは母乳を続けましょう

生後6ヶ月前後から離乳食を開始することがほとんどですが、離乳食開始後も母乳は続け、生後12ヶ月までは母乳を続けたほうが良いでしょう。

生後12ヶ月までは母乳(とミルク)と離乳食を与えていれば十分で、牛乳やフルーツジュース(果汁)は必要ありません。

 生後12ヶ月を過ぎたら「いつ母乳をやめるか」は母と子供で選択するのが良いでしょう。

いつ母乳を減らすべきか?

『いつ頃から母乳を減らしたらよいでしょうか?』と質問されることがあります。

一般的に12ヶ月未満の乳児が、自ら母乳の量を減らすことはあまりないと考えられています。母乳を減らす時期は生後12ヶ月以降に考えればよいです。

親子によって様々で、子どもが自然と減らす場合もありますし、母親のほうで主導して母乳の量を減らすこともあります。

母乳を減らす期間も短い親子もあれば、数ヶ月かけてゆっくり減らすケースもあります。

1歳を過ぎたら母乳の量を減らすべきか?

『もう1歳を過ぎたし、母乳を減らした方がよいですか?』と聞かれることもあります。

答えとしては『無理に減らすことはないでしょう』と説明しています。

母乳を続けても体に有害なことはありませんし、こどもの発達にも影響しません。

1歳を過ぎても母乳を与える限り、母乳による様々なメリットをお子さんは受けることができます。

例えば、WHOは2歳まで母乳を続けることを推奨しています。
ですので、1歳になったからといって、焦って母乳を止める必要はありません。

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母乳は避妊の効果があるって本当ですか?

『母乳は避妊効果がある』と聞いたことがある方がいるかもしれません。
とはいえ、母乳を続けているからといって、確実に避妊できるわけではありません。

ですので、避妊を理由に母乳を続けるのは、あまり得策といえません。

子どもを産んで3ヶ月もすれば、妊娠の可能性がありますので、避妊をする場合は確実に行いましょう。

次の子どもを妊娠してしまった場合、母乳を続けてもよいでしょうか?

母乳を続けてお腹が張ってしまったり、お腹に痛みを感じないのであれば、無理に母乳をやめる必要はありません。

ですが、十分に栄養をとりましょう。お腹の中の胎児と育てている乳幼児で二人分栄養を取られるわけなので、妊娠+授乳を選択した場合は、余分に栄養を摂取するようにしましょう。

一般的には、通常の食事に +200 kcal/日 程度を追加すればよいと考えられています。

母乳をやめることに罪悪感があります

離乳食の開始と異なり、母乳を続ける、やめるには様々な感情が伴うものです。

ですので、感情的になってしまうのは仕方のないことだと思います。

母乳をやめることに対して罪悪感をもってしまう母親は多数います。

罪悪感を感じてしまうのは自然なことで、むしろこれまで一生懸命に母乳をあげた自分を褒めてあげてください。

母乳を減らしたり、卒乳することで、赤ちゃんの感情が不安定になることもあります。

このような時は、母乳を与える時間が減った分、赤ちゃんと遊んであげたり、構ってあげると良いでしょう。

まとめ

母乳は少なくとも生後12ヶ月までは続けた方がよいでしょう。

その後、どのように卒乳するかは十人十色であり、母と子どものペースで決めていくとよいと思います。

 

 続きはこちら:卒乳の仕方や注意点など

 

 

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ABOUT ME
Dr-KID
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このブログ(https://www.dr-kid.net )を書いてる小児科専門医・疫学者。 小児医療の研究で、英語論文を年5〜10本執筆、査読は年30-50本。 趣味は中長期投資、旅・散策、サッカー観戦。note (https://note.mu/drkid)もやってます。