小児科

【新生児】季節別にみた赤ちゃんの生活環境【夏 vs. 冬】

前回、赤ちゃんを迎える環境について簡単に説明してきました。

具体的には、

  • 適度な温度と湿度
  • 静かな部屋
  • 衣類や布団

について解説しました。

 赤ちゃんの環境として、夏と冬で異なりますので、もう少し情報を付け加えようと思います。 

夏場の生活環境について

暑い日の日中なら、下着1枚とおむつで寝かせておいても大丈夫です。

授乳のあとに汗をかくことがあります。

汗疹(あせも)にならないように、こまめに肌着を変えてあげると良いでしょう。

冷房を使う時

赤ちゃんは体温調節が苦手ですので、暑い日はためらわずに冷房を使ってあげましょう。

冷房を使う場合は、肌着の上に1枚着せておくとよいでしょう。

冷房の風が赤ちゃんに直接あたらないように気をつけてください。

床や特定の場所だけが冷えすぎないように、扇風機などで室内の空気を循環させるとよいでしょう。

暑い日の夜は…

「夜中も冷房をつけっぱなしにしても良いのですか?」

と聞かれることもあります。

もちろん暑くて寝苦しい夜は、冷房や除湿をつけたまま寝てもらってかまいません。

赤ちゃんが冷えすぎないように、タオルケットなどをかけてあげると良いでしょう。

冬場の生活環境について

冬場さ寒いので、肌着+おむつ+赤ちゃん用の服を着せてあげるとよいでしょう。

赤ちゃん用の胴着などを着せてもよいと思います。

 暖房の効いている部屋の場合

暖房である程度暖かくなっている部屋でしたら、それほど厚着にしなくてよいでしょう。

着せすぎたり、部屋を暖めすぎたりすると、赤ちゃんが汗をかいてしまい、冬場なのに汗疹ができてしまうこともあります。

暖房を使う時の適温は?

20℃前半くらいの室温を目安でよいでしょう。

やや肌寒く感じる時は、衣類や掛け布団で調整してあげましょう。(ただし、かけすぎは注意してください) 

暖房器具について

暖房器具は、エアコン、電気ストーブ、パネルヒーターがよいでしょう。

ガスや灯油を使う時は、こまめに換気をしてあげてください。

冬場の乾燥にご注意

暖房を使用すると、空気が乾燥してしまうことが多いです。

加湿器などで、湿度を保てるように心がけましょう。

肌も乾燥で荒れてしまうことがあるので、しっかりと保湿しましょう。

まとめ

今回は冬と夏に分けて赤ちゃんの生活環境を解説してきました。

赤ちゃんにとっても快適な環境にしてあげるとよいでしょう。

 

ABOUT ME
Dr-KID
このブログ(https://www.dr-kid.net )を書いてる小児科専門医・疫学者。 小児医療の研究で、英語論文を年5〜10本執筆、査読は年30-50本。 趣味は中長期投資、旅・散策、サッカー観戦。note (https://note.mu/drkid)もやってます。