ドクター・キッド

〜小児科医が解説する子供の健康・病気と単なる雑記のブログ〜

MRSAなど薬剤耐性菌への感染を予防するために

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 前回、薬剤耐性菌であるMRSAについて、簡単に説明してきました。

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 MRSAは「特定の抗菌薬(メチシリン)に耐性となった黄色ブドウ球菌」のことをいいます。

ひと昔前、MRSAは院内感染がメインでしたが、今や院外感染も増えています。

今回はMRSAの感染予防について少し説明していこうと思います。

院内での感染を防ぐ

病院内では医療者の手や器具から患者さんへMRSAが移ってしまったり、大部屋にいる患者さん通しで感染してしまうケースがあります。

このため、医療者も患者さんのご家族も、患者さんに会う前と後に

  1. 手洗いをする
  2. アルコール入りのジェルなどで消毒する

の両方あるいはいずれかを推奨しています。

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 院内感染の患者さんを診察する医師や看護師が、マスク・手袋・ガウン(透明なビニールのエプロン)を着用するのも、医療者自身が感染するのを予防するのと、他の患者さんへ移さないために行なっています。

院外での感染を防ぐ

近年は院外、つまり日常生活での感染も増えています。

院外での感染予防に100%有効な方法はありませんが、

  • 手洗いを確実に行う(15〜30秒以上かけて)
  • アルコール入りの製品で手指消毒をする
  • 皮膚に擦り傷・切り傷がある場合、バンドエードで覆う
  • タオルの共有を避ける

を確実に行うことが重要です。

▪️ 手洗いをしっかりと

最も基本的な感染予防方法は手洗いです。

手洗いは流水だけでなく、石鹸やハンドソープを使いましょう。

洗う時は爪、指の間、手首もしっかりと洗うようにしましょう。

しっかりと手を洗うと、最低でも15〜30秒以上は時間がかかると思います。

手を拭く時は布タオルより、自然乾燥にするか、ペーパータオルを使用したほうが衛生的です。

 ▪️ アルコール入りの製品で手指消毒

外出中など、手洗いができないケースもあります。そのような時は、アルコール入りのジェルで手を消毒すると良いでしょう。

手洗いと一緒で、爪、指の間、手首も、アルコールが乾燥するまで、しっかりとこすりましょう。

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 最近は持ち運び可能な製品も販売されているので、カバンの中に入れておくとよいでしょう。

注意点として、泥やほこりなど、目に見えるような汚れがある場合は、水道水などで汚れをしっかりと落としてから、アルコール入りのジェルを使いましょう。

▪️ 皮膚に傷がある場合はバンドエードを

皮膚に擦り傷や切り傷がある場合、皮膚のバリア機能が破綻しているため、MRSAを含む細菌に感染しやすくなります。

バンドエードなどで覆って、直接触れないようにしましょう。

 また、他人の傷口からも感染しやすいので、傷ついた皮膚を直接触るのは避けると良いでしょう。

▪️ タオルなどの共有を避けましょう

タオルなど皮膚に直接触れるものは共有しないようにしましょう。

タオル以外にも、クシや化粧品なども当てはまります。

また、スポーツの後は、なるべく早めにシャワーを浴びるようにしましょう。

また、ジムの運動器具を介して感染してしまうこともあります。
除菌シートが置いているジムもあるので、使用する前後に消毒するとよいでしょう。

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 ▪️ その他

他人の携帯やスマートフォン、パソコンからも感染することがあります。

電子機器にも雑菌が溜まっていることがあるため、使用後は手洗いをしたり、定期的にアルコール入りのウェットティッシュなどで消毒しておくと良いでしょう。

まとめ

今回はMRSA感染の予防について説明してきました。

これらの方法はMRSAだけでなく、他の細菌やウイルスの感染予防にもなります。

 

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参考文献