ドクター・キッド

〜小児科医が解説する子供の健康・病気・育児〜

発達障害って何ですか?

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▪️ こどもの興味・成長・発達は人それぞれ

こどもの興味の対象は、人それぞれです。

子どもたちは、生まれながらにして、それぞれが異なる個性があります。
学習するスピードや興味の対象も子供によって大きく違いがあります。

  • ある子にとって得意なことは、別の子にとっては苦手
  • あるいは、別の子が好きなことが、ある子には全く興味がない

など、日常的にあるでしょう。

例えば、とある子は算数が凄く得意だけど、スポーツは苦手。
別の子は、絵は得意だけれど、理科は全くダメ。

こういう違いが出るのは、ごくごく自然なことです。

もともとパーフェクトな人間などいないのですから、子供にそれを期待してはいけないのです。

とはいえ、興味の対象も度がすぎると日常生活・学校生活で困ってしまうケースがあるでしょう。

今回は発達障害について簡単に説明していきます。

発達障害を疑うとき

大部分の子供が簡単にできるこどが、ある子だけは非常に難しい場合があります。

そのため、日常生活や学習の面で困ってしまう、というケースがあります。

▪️ 日常生活のつまずきから

例えば「授業中に椅子に座って、先生の話を聞く」という行為が、ずっと続けられない場合もあります。

こうした子どもは「発達のつまずき」を抱えて、生きづらさを感じています。

この「発達のつまずき」のことを発達障害といいます。

▪️ 言葉や会話のつまずきから

大人にとって会話は普通のことですが;

  • 話された言葉の意味を理解する
  • 物事を考える

といった当たり前の作業には、脳の色んな場所が連動しています。

この連動に問題があり、生活上で本人が困ってしまう状況の場合「発達障害があるのでは?」と疑います。

発達障害」って 何ですか?

発達障害」というと「全般的な発達の遅れ」というイメージが一般的でしょう。

しかし、発達障害には、通常の子どもにもみられる行動ではあるが、その程度が通常範囲を超えている場合があります。

あるいは、通常の子どもにみられない行動がみられる場合もあります。

▪️ しつけや育て方が原因ではありません

これら「発達障害」は、生まれつきの脳の発達が関係しています。

しつけや育て方が原因ではありませんので、ご両親が「育て方・しつけに問題があった」とご自身を責める必要は全くありません。
(他人に何を言われようと、ご自身を責めないでください)

▪️ 発達障害 ≠ 知能の遅れ

発達障害も様々でして、「知能の遅れを伴わない」発達障害もあります。
その代表として ;

があります。

▪️ 発達障害をもつ子供たちは、日常生活で困難を抱えている

この障害をもつ子どもは知能に遅れがないことが多く、日常生活や学習の場面で困難を抱えている場合が多いです。

さらに、障害とは気づかれず、必要なサポートを受けていない子供もいます。

▪️ 育て方の問題ではありません

「育て方に問題がある」という誤解を周囲から受け、保護者の方が非常に辛い思いをしていることが、ほとんどです。

子ども達は、わざと問題を起こしているのではありません。

本人の努力が足りないわけでもありません。

 

大事なことは、一人ひとりの発達特性を理解し、正しくサポートすることで、社会生活を送れるようになります。

そのために、障害の存在に気づくことが大切です

どこへ相談したらよいでしょうか?

相談できる窓口はいくつかあります。

▪️ 学校での相談先

学校であれば :

  •  学級担任
  •  特別支援教育コーディネーター
  •  擁護教諭
  •  校医
  •  教育センター

などが良いでしょう。

▪️ 福祉施設の相談先

福祉施設であれば

などです。

▪️ 医療施設の相談先

医療機関であれば、

  •  かかりつけの小児科医
  •  総合病院の小児科
  •  療育センター

などで相談するといいでしょう。

これらの期間は入り口となり、発達障害の専門家を紹介してくれます。

発達の専門家からアドバイスをもらえる場所

● 小児科、児童精神科

子ども専門の病院や大学病院などに「発達外来」が設置されていることが多いです。

「発達」の評価は普通の小児科医ではなく、小児神経や児童精神の専門家が行うほうが望ましいです。

さらに、最近は専門の医師がクリニックで「発達外来」をしているケースもあります。

これら発達の専門家を選んで受診をするとよいでしょう。

紹介状が必要な場合は、かかりつけの医師に相談すると良いでしょう。

● 地域の福祉センター・療育センター

地域の福祉センターなども、発達を専門にしている方が在籍していることがあります。

家庭や学校での生活について、子どもが生活しやすいようにアドバイスをしてくれます。

まずは一人で抱え込まず、社会的な支援を受けながら、育てていくと良いでしょう。