ドクター・キッド

〜小児科医が解説する子供の健康・病気と単なる雑記〜

生後1年までの成長と発達について解説します

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生後1年は劇的な成長・発達の時期

赤ちゃんは生後1年で劇的な成長・発達をする 子供は日々成長していきますが、最も劇的な成長をするのが最初の1年です。

体格もしっかりしてきますし、運動機能、認知機能、意思疎通、社会とのかかわりなど、最初の1年で大きく成長します。

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■ 数字からみる赤ちゃんの成長

赤ちゃんが最初の1年でどのくらい成長するのか、具体的な数字からみていきましょう。
赤ちゃんは生後1年で:

  • 体重は3倍になる(3kg→9kg)
  • 身長は1.5倍になる(50cm→75cm)
  • 脳のシナプスは 50兆から1,000兆になる

と成長します。

これほどまで劇的に成長・発達する時期は、生涯を通しても最初の1年のみです。

■ 生後1年は本当に重要な時期です

この時期の脳の発達に関する研究がいくつか行われ『新生児・乳児期のポジティブな経験は脳の発達に重要である』と分かっています。

特に、保護者と子供の関係性が、その後の脳の発達、感情の発達、学習能力などに大きく影響するのです。

逆に、この最初の1年に、アルコール、鉛、違法ドラッグなど有害物質に子供が曝されてしまうと、脳の発達を大きく妨げてしまうことがわかっています。

粗大運動の発達について

「粗大運動」とは、手足をバタバタさせたり、寝返りをしたり、といった大雑把な運動のことをいいます。

この「粗大運動」に関わる力、強さ、協調性などが、最初の1年で発達します。

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■ 粗大運動の発達の順番

粗大運動の発達の順番も決まっていて、「頭→体幹→足先」の順です。
乳児の発達をみていると:

  1. 首がすわる
  2. 寝返りをする
  3. 座る
  4. ハイハイをする
  5. つかまり立ちをする
  6. つたい歩きをする
  7. 歩く

という順です。

これらをみると「頭→体幹→足」の順に発達しているのに気づくでしょう。

この時期に気をつけるのは;

  • 月齢相当の運動機能があるか?
  • 運動に左右差がないか?

という点も注意しています。

■ 寝返りができるようになったら、腹ばいの時間を取り入れて

6ヶ月前後で寝返りができるようになると思います。
この頃から、保護者が監視している状況下であれば、腹ばいの時間を取り入れるとよいでしょう。

「仰向け寝が乳児突然死症候群(SIDS)を予防する」と報告されてから、仰向け寝が推奨されています。
しかし、ずっと仰向け寝をしていると、運動発達が遅れる可能性が指摘されています。

保護者が監視している状況であれば、腹ばいの時間を取り入れて、運動発達を促すようにするとよいでしょう。
1回15分など、時間を決めて腹ばいの時間を作ってあげてください。

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微細運動の発達について

微細運動とは、手先を使用したりする細かい運動のことをいいます。
最初は手を握る動作に始まり、徐々に握ったり・離したりが自由にできるようになります。

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その後、両手で触って遊んだり、左手から右手へ持ちかえたりできるようになります。
さらに、指先でものをつまんだり、クレヨンなどの細かいものを手に持ったりするようになります。

この時期は、おもちゃを使って微細運動の発達を促してあげるとよいでしょう。 

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参考文献

1. Bright Future Guideline; Promoting Childre Development; p42-43.