ドクター・キッド

〜小児科医が解説する子供の健康・病気と単なる雑記〜

6〜7ヶ月健診はここを診ています

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乳児では、運動発達と精神発達はほぼ比例しています。
運動発達の評価から、精神発達を推測するため、運動機能の評価が重要です。

粗大運動の発達

6〜7ヶ月健診では、満6ヶ月以上8ヶ月未満の乳児が対象です。
粗大運動の発達は個人差が大きい時期ですので、それを加味して総合的に発達評価をしています。

■ 寝返り

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6ヶ月では片方で寝返りができればOKです。
7ヶ月では両方で、できるようになります。

よく『寝返りをうちません』といって保護者の方から相談をうけますが、他の発達が正常であれば心配ないことを説明しています。

■ おすわり

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6ヶ月は支えていればほんの少し座れます。
7ヶ月は支えなしに背を伸ばしてすわれるようになってきます。

■ 視性立ち直り反射

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乳児の体を左右に傾けても、頭部は垂直に立ち直る反射のことをいいます。
おすわりができるころに、よくみられます。

微細運動の発達

微細運動の発達では、おもちゃなど物をつかむかどうかチェックします。
この時期は;

  • 手全体でつかむか
  • 親指・人差し指・中指でつかむ

のどちらかです。

また、つかんだものを左右でもちかえることもできるようになってきます。

精神発達

周囲への感心が徐々に高まります。
手を伸ばして欲しいものをとったり、声をあげて要求するようになります。

この時期は母親のことがよくわかるようになり、いらっしゃいなどをすると、喜んでからだを乗り出してきます。

7ヶ月くらいから人見知りが始まります。

布かけ試験について

健診の会場でもよくされているのが「布かけ試験」です。
顔に少し厚手のタオルをかけて、乳児の反応をみる試験です。

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6ヶ月児ですと、両手をもっていき片手でとることがおおいです。
7ヶ月児ですと、さっと片手でとるケースが多いです。
左右、それぞれの手でとれるかみたいので、2回繰り返すことが多いです。

これは、手の動きに左右さがないのかをチェックするためです。

育児上のポイント

寝返りやおすわりができ、行動は活発になります。
周囲への感心は高まり、大人への要求は徐々に大きくなります。
おもちゃなどを手の届く範囲に配置し、一緒に遊ぶとよいでしょう。

動きや音の出るおもちゃがオススメです。

 ■ 母親と他人の区別が明確になります

母親を他人と区別できるようになり、一緒にいれば安心し、一緒にいないと不安になります。
特に、母親の姿がみえなくなると不安が増大する子が多いです。

お子さんの要求をうけいれ、豊かな応答をしてあげることが大事でしょう。

■ 注意点 ①:乳児湿疹

この時期も皮膚トラブルはおおいです。
しっかりとスキンケアをするようにしましょう。

具体的には、清潔と保湿です。
湿疹がひどい場合は、皮膚科か小児科に相談しましょう。
自己判断で食事の除去など始めないでください。

■ 注意点 ②:突発性発疹

突発性発疹もよくおこします。
特に、生後はじめての発熱のことが多く、高熱をもってはっしょうします。

大きな問題がないことがおおいですが、熱性けいれんを起こすこともありますので、注意が必要です。

■ 注意点 ③:事故について

寝返りなどで、思わぬところに移動して、転落する危険性があります。 また、手にしたものは、何でも口にいれるため、誤嚥・誤飲をしてしまうことがあります。
ひとり遊びには、十分に安全性を配慮しましょう。

■ 注意点 ④:発達について

6ヶ月で首がすわらない、7ヶ月で座れない場合は要注意です。
お近く小児神経内科をまず受診されるとよいと思います。

◎ 机やテーブルの角に頭をぶつけて、皮膚が切れてしまう事故も多いです。赤ちゃんが怪我をしないように配慮するのは、大人の責任ですよ。注意していきましょう。