ドクター・キッド

〜小児科医が解説する子供の健康・病気と単なる雑記〜

3〜4ヶ月健診はここを診ています

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3〜4ヶ月健診の役割

健常な乳児は、運動・神経・精神の発達は並行しています。
乳児では、特に運動発達のチェックが重要となります。
3ヶ月健診では、適切に栄養が取れて、その結果、運動発達が適切かどうかを確認しています。

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赤ちゃんの姿勢をみています

3〜4ヶ月児は、左右対称の姿勢のことが多いです。

顔は正面を向いて、両下肢は屈曲させています。
両手を顔の前にもっていき、手を眺めたりしています。
この行為を『ハンド・リガード』といい、これは正常な発達です。

粗大運動について

手足や全身の動きのことを粗大運動といいます。
3〜4ヶ月健診で重要なのは、首の座りをみます。
引き起こす時に、頭が45°くらいで、体幹を並行になるかどうかをみます。

3ヶ月で首がすわっていなくても異常とは限りませんが、4ヶ月くらいには首が座っているのが望ましいです。

引き起こしをした時に、足がつっぱったり、体が反ったりしていないかもチェックすます。

精神発達について

運動・神経の発達以外にも、精神発達をみています。

① あやすと笑う

大人があやしたり、何かを働きかけると、反応して笑うようになります。
機嫌の良いときは、しきりに声をだして遊ぶようになります。

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② 追視

ペンライトで左右180°から確認します。
3ヶ月ですと、水平方向の追視は上手にできます。
上下の追視は上手くできないことも多いので、あまり気にしません。

目の色や斜視も診ています。

③ ガラガラをもたせる

4ヶ月くらいになると、手に触れたものを握ったり、振ったりすることができます。
両手とも使用しているかもみて、片方の麻痺がないかを確認します。

かる~いチャイムミニ No.3254

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④ 反射の消失

この時期になると、モロー反射や自動歩行反射も消失してきています。

小児科から教える育児のポイント

■ 母親との接し方

徐々に母親のよびかけに反応したり、母親と他人を区別することができます。
昼間起きている時間が長くなり、昼夜の生活リズムがでてくるので、子育てが少し楽になってきます。

■ 哺乳瓶を嫌がることがあります

3〜4ヶ月はミルクを欲しがるときや、欲しがらないときがはっきりしてきます。

哺乳瓶をすごく嫌がる時期でもあります。
強制すると余計に嫌がることがあるので、少し時間をおいて再度あげる、乳首をかえてみる、あやしながら気を紛らわせてあげるとよいでしょう。

体重の増加が悪い場合は、一度は小児科に相談されるとよいでしょう。

■ 皮膚トラブルが多いです

この時期も湿疹がでることがおおいです。
しっかりと皮膚の清潔と保湿をたもつようにしましょう。

ひどいときは小児科や皮膚科にご相談されるとよいでしょう。 

 

■ 便秘はクセになるまえに治療

この時期も1日1回以上の排便が望ましい時期です。
日中にいきんでもなかなか便が出ない、2~3日に1度しか出ないなどがあれば、小児科で相談されるとよいと思います。

■ 果汁・はちみつはNGですよ

果汁等を勧める医師や育児書がありますが、オススメしません。
これらの甘いものは離乳食やお子さんの歯にも悪影響をおよぼすため、基本的には1歳以降に与えるようにしましょう。

はちみつは乳児ボツリヌス症の原因になるので、絶対に与えないでください。

■ 発熱について

3ヶ月未満の発熱は必ず医療機関に受診するようにしましょう。

3ヶ月を超えても、油断はせず、発熱した場合は、まずはお近くの小児科でご相談されるとよいと思います。
(本人の機嫌がよければ、発熱のみで夜間に救急受診はしなくてもよいでしょう)

■ 事故が多い時期です

この時期は窒息の危険性が高い時期です。

赤ちゃんは興味のあるものは手にとって、口の中にいれて確認をするクセがあります。
ですので、近くに飲み込みそうなものは置かないように注意しましょう。

■ うつぶせ寝はやめましょう

ご存知の方が多いと思いますが、うつぶせ寝は乳児突然死症候群 (SIDS) の原因になります。
保護者の目が届かない場所や夜間はうつぶせ寝を避けるようにしましょう。

SIDSは生後6ヶ月までに起こることが多いです。
3〜4ヶ月の時期もまだ注意が必要です。

 発達で小児科受診が必要なケース

以下に該当する場合は、小児科に相談されるとよいでしょう:

  • 4ヶ月で首がすわらない
  • あやしても笑わない
  • 追視しない
  • いつも手を握っている
  • 体がずっと反り返っている

です。
小児神経の専門医のいる病院が受診先としてよいと思います。