ドクター・キッド

〜小児科医が解説する子供の健康・病気と単なる雑記〜

赤ちゃんの舌が白いです〜新生児鷲口瘡について〜

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新生児鷲口瘡について

■ 赤ちゃん舌が真っ白です

Amaia at 9 days

『赤ちゃんの舌が、真っ白です』

と相談されることが時々あります。
口の中に白いカスのような斑点が沢山できた状態を『鵞口瘡(がこうそう)』といいます。

これはミルクの残骸ではなく、カンジタ(Candida albicans)感染が原因で起こります。
 カンジダは産道、乳首、ミルクの瓶など、いたるところに生息しており、様々なルートで感染します。
カンジダ感染聞くと、『免疫機能が低下しているのでは?』と心配されるかもしれません。
しかし、健常な新生児でも鷲口瘡はよく見かけますので、特別な心配はいりません。

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鷲口瘡の症状について教えて下さい

口の中に白い斑点(白苔)が沢山見えるでしょう。
舌圧子やブラシを使用しても、剥がすことはできないです。
この「剥がせない」という点がミルクの残骸との見分けのポイントです。

無理に剥がそうとすると、出血してしまいますので、ムキにならないよう注意してくださいね。

鷲口瘡は無症状なことがほとんどですが、時に痛み・痒みを伴うことがあります。
おっぱいを吸わない、哺乳が不良、不機嫌の原因となることが稀にあります。

鷲口瘡はどう診断していますか?

見た目で明らかですので、医師の診察による臨床診断で十分と思います。
真菌培養やKOH染色といった、カンジダ菌の検査をすることもありますが、ほとんどの例で不要です。

鷲口瘡の治療について

治療方針は専門家でも意見が分かれています。
大まかに治療方針は、

  1. 自然軽快するため,無治療で経過観察
  2. カンジダを除菌するため、抗真菌薬を白苔に塗る

の2つのいずれかでしょう。

抗真菌薬を使う時は、母乳を飲んでいたら、母の乳首も同時に治療をします。
これは、赤ちゃんの舌を除菌できても、母の皮膚にカンジダが常在している場合、効率で再感染してしまうためです。
つまり、母の乳首や保護者の手指を清潔に保つことも非常に重要といえます。

 

 ◎ こちらは産婦人科医と小児科医が書いた育児本です。母乳栄養について、産婦人科・小児科の視点から書かれています。著者らの外来での経験をもとに、保護者の方がもつ疑問点に回答しています。

産婦人科医ママと小児科医ママの らくちん授乳BOOK

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