ドクター・キッド

〜小児科医が解説する子供の健康・病気と単なる雑記〜

風邪でペリアクチン、ポララミンを飲むのはやめよう

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アメリカ小児科学会は、ペリアクチン・ポララミンなど第一世代の抗ヒスタミン薬は、(特に3歳未満の)小児には使用しないように勧告しています。 
しかし、日本では未だにペリアクチン・ポララミンなどを代表として抗ヒスタミン薬が小児科や耳鼻科で処方されています。
今回は、ペリアクチンやポララミンが危険性を、分かりやすく説明していきます。

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こちらは本記事のまとめです
・ペリアクチンやポララミンは脳に作用し眠気を引き起こす
・発熱時に痙攣を起こす可能性がある
・眠気を起こすため、長期間にわたって飲み続けると学習生涯を起こす
・鼻水を減らすが、鼻を閉塞させるため呼吸状態を悪化させることがある
・米国などでは風邪薬として使用しないように勧告されている  

ヒスタミン薬ってなんですか!?

 

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ヒスタミン薬とは、その名の通り、ヒスタミン(H1)受容体拮抗薬のことをいいます。
ヒスタミンは、鼻水などの分泌物を出す作用があります。
このヒスタミンを薬でブロックしてしまえば、鼻水の量が減る、という理論のもと使用されています。
ヒスタミン薬は、鼻水・くしゃみ・痒み・蕁麻疹へ対して効果があります。
アレルギー性鼻炎アトピー性皮膚炎などで痒みの抑制を目的に処方されることがあります。 

■ 第1世代の抗ヒスタミン

第1世代の抗ヒスタミン薬は:
が代表的です。
アレルギー症状を抑えることを目的に使用されますが、副作用が強いため様々な専門家から小児への使用が問題視されています。
ここ10年はこれらの薬に対する批判が高まっているのに、いまだに漫然と処方している医師もいます。

第1世代の抗ヒスタミン薬が小児へダメな理由

ペリアクチン・ポララミンといった第1世代の抗ヒスタミン薬は脳血管関門を通過し、脳に作用します。
すると、眠気、認知機能や集中力の低下、痙攣などを引き起こすことがあります。
眠気は出て入眠はしやすくなるのですが、睡眠の質は下がり、起床後にだるさが残ることもあります。
さらに、抗コリン作用という副作用も生じることがあります。
例えば、口渇や排尿障害、尿閉などです。
他院で処方され、抗コリン作用が強烈に出て、尿が全く出なくなり、入院が必要になった症例も個人的に経験しています。
鼻水止めとして処方されている例をみかけますが、ポララミンやペリアクチンは鼻や喉からの粘液分泌を抑制するため、痰の排出を困難にさせます。
このため、咳や痰が出せなくなり、かえって症状が長引くことがあります。 
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■  第1世代の抗ヒスタミン薬は海外で勧告がでている

これら第一世代の抗ヒスタミン薬は、アメリカなど外国の先進国の一部では小児へ使用しないよう勧告が出てています。
特に3歳未満の乳幼児には使用してはならない、とまでいわれてます。 
これは、明らかに薬の危険性が薬の利益を上回るため、基本的に内服しないほうがよいのです。

併用しているお薬も注意して下さい

 ヒスタミン薬と相性の悪い薬もあります。
例えば、抗生物質が同時に処方されることが多いでしょう。
特にマクロライド系の抗生物質は、日本の外来ではまるで砂糖か塩かのように乱用されています(以下、証拠論文):

風邪で、良く処方されている理由として、抗菌薬としての殺菌作用以外に「気道分泌作用がある」や「抗炎症作用がある」が謳い文句になっているようです。

マクロライド系の抗生物質は:

が処方されていることが多いです。

第1世代の抗ヒスタミン薬とマクロライド系抗生物質の組み合わせは避けた方がよいです。
この2種類の薬は相互作用を起こして、不整脈(QT延長症候群)を起こすことがあります。
風邪の治療薬で不整脈を起こすなんて、全く割りにあいません。

第2世代の抗ヒスタミン薬は安全ですか?

基本的には第1世代の抗ヒスタミン薬より安全でしょう。
ですが、第2世代の抗ヒスタミン薬の一部は、非常に眠気が強くでるものがあります。

例えば:

  • ザジテン (ケトチフェン)
  • セルテクト (オキサトミド)
  • ゼスラン (メキラジン)
  • アゼプチン (アゼラスチン)

は眠気を誘発する作用が比較的強いです。
特に、セルテクトとザジテンは眠気を起こす作用が第1世代の抗ヒスタミン薬と同等かそれ以上ですので、注意が必要です。

 

◎ アンパンマンのシロップにも第1世代の抗ヒスタミン(クロロフェニラミン)が入っているので注意しましょう。基本的に、風邪による鼻水は無理に止めないほうが良いでしょう。

【指定第2類医薬品】ムヒのこども鼻炎シロップS 120mL

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