ドクター・キッド

〜小児科医が解説する子供の健康・病気と単なる雑記のブログ〜

ワクチン後に解熱薬を使っても抗体(免疫)は獲得できるでしょう

▪️ ワクチン摂取後に発熱することがあります ワクチン摂取後に発熱してしまうことがあります。 ほとんどは1日以内に発熱して、熱は長引かないことが多いです。 発熱しやすいワクチンもあり; 肺炎球菌ワクチン インフルエンザワクチン 四種混合ワクチン な…

解熱薬を使用しても熱性けいれんの再発は予防できない

『熱性けいれんのある子供に、解熱剤を使用しないでください。熱が上下するので、けいれんが再発しやすくなります』 『熱性けいれんの子供に解熱剤を使用すれば、熱が下がるので、けいれんの再発予防になります』 といった間違った知識の下に指導がされてい…

テオフィリンを内服していると、熱性けいれんの持続時間は長い傾向にある

第一世代の抗ヒスタミン薬(ペリアクチン・ポララミン・セレスタミンなど)は副作用が多く、小児への使用はかなり慎重に行ったほうがよい旨を以前説明しました。 今回は、抗ヒスタミン薬とテオフィリンが、熱性けいれんの持続時間への影響を示した研究をみつ…

熱性けいれんについて、外来でよくされる質問にお答えします

はじめに 日本人の小児の熱性けいれんの罹患率は8%程度といわれており、比較的よくみる疾患です。 とはいえ、けいれんは、意識を失い、眼球は上転し、手足が小刻みに揺れる発作が起きます。「このまま死んでしまうのではないかと思った」と心配になる方が多…

熱性けいれんについて詳しく教えてください

熱性けいれんのポイント 熱性けいれんとは、38℃以上の発熱に伴って起こる痙攣です 乳幼児の100人中7-8人は起こします 熱性けいれんにより、知能低下や脳障害は起きません 発作が5分以上続く場合、救急車を呼んで医療機関に受診しましょう 短い発作を何度も…

ワクチンの同時接種について解説します

ワクチン同時接種のポイント ワクチン同時接種しても、有効性は変わりません 同時接種をしても、副反応のリスクは変わりません ワクチンの種類は年々増えています 『ワクチン・ギャップ』という言葉を聞いたことがありますか? 実は、日本はワクチン後進国で…

予防接種に行く前に読むとよいでしょう

予防接種に行く前に以下をチェック 予防接種に行く前に以下の点をチェックするとよいでしょう; お子さんの体調はよいですか? 接種する予防接種について、必要性や副反応を理解しているか? 母子手帳は持ちましたか? 予診票は記入したか? これらをきちん…

目薬の正しい使い方を小児科的に解説します

目薬は、目が痒い、目やにがひどい、目が赤い、などの時に処方しています。 今回は目薬の正しい使用法について、解説していきます。 1. まずは手洗い まずは石けんなどで、手を念入りに洗いましょう。 手には、雑菌や埃がついていることが、非常によくありま…

発熱と解熱剤について解説します

熱恐怖症 『こどもが発熱した。どうしよう…』と子供の発熱でパニックになる保護者は多いです。 ■ 発熱=有害ではありませんよ とあるアンケート調査では; 『発熱は感染防御としての反応ではなく、子どもにとって有害な体の反応である』 と、保護者の56%が考…

こどもの薬の飲ませ方と相性のよい食品を紹介します

粉薬の飲ませ方について 粉薬の飲ませ方ですが、よく用いる方法は; 袋から粉薬を出し、 水分を1〜3滴をふくませ粉薬で小さな団子を作り 赤ちゃんの口の中(上あごや頬の内側)にこすりつけ ミルクやお茶を与えて、薬を飲ませる の手順で行います。 ドライ…

こどもが嘔吐や下痢をした時の、水分と食事摂取について

嘔吐・下痢時の水分摂取法のまとめ 吐いた後 1〜2時間くらいは水分・食事摂取を我慢しましょう 最初はスプーン1杯程度の少量から開始しましょう 15分程度の間隔をあけながら、ゆっくりと水分を与えるようにしてください お茶・水よりもOS-1などの経口補水液…

こどものカゼの経過を小児科医が解説します

風邪(かぜ)のポイント 分かっているようで分かっていない、こどもの風邪についてまとめてみました; 風邪はくしゃみ、鼻水、咳、喉の痛み、発熱などが特徴です 原因はウイルス感染症がほとんどで、抗生剤は効きません 風邪の特効薬はありません 安静と対症…

日本のマイコプラズマは9割が耐性菌

前回、こちらの記事で、風邪に抗生剤を処方する医師の傾向を説明してきました。 こちらの研究結果で分かったのは; 開業医は風邪に抗生剤を出す 時間外受診を担当する医師は抗生剤を出す 非小児科は小児に抗生剤を処方しがち でした。 ■ 抗生剤処方の教育を…

ステロイド外用薬の疑問にお答えします

『子供にステロイドの塗り薬を使って大丈夫でしょうか?』『ステロイドを使うと怖い副作用がでるのでしょうか?』 と保護者の方からよく質問されます。 おそらく、ステロイドに関して様々な情報が溢れているのが原因でしょう。 ■ ステロイドに悪いイメージが…

時間外受診・開業医・非小児科は、子供の風邪に抗生剤を処方する傾向がある

風邪に抗生物質は不要です 前回、こちらの記事で風邪に抗生物質が不要と説明してきました。簡単にまとめると: 風邪はウイルス感染がほとんど 抗生物質は細菌には効くが、ウイルスには効かない 風邪に抗生物質を使用するのは科学的根拠のない治療 やみくもに…

かぜの治療で抗生剤は不要です

風邪で抗生物質がいらない理由 以下が今回のポイントとなります: 風邪はウイルス感染がほとんどです ウイルス感染には抗生剤が効きません 熱は数日で、咳・鼻水は10日程度で自然に治ることが多いです そもそも風邪ってなんですか!? 風邪は、医学的に「急…

風邪でペリアクチン、ポララミンを飲むのはやめよう

アメリカ小児科学会は、ペリアクチン・ポララミンなど第一世代の抗ヒスタミン薬は、(特に3歳未満の)小児には使用しないように勧告しています。 しかし、日本では未だにペリアクチン・ポララミンなどを代表として抗ヒスタミン薬が小児科や耳鼻科で処方され…

ホクナリン・ツロブテロール・セキナリンテープは咳止めではない

外来で「ホクナリンテープ」「ツロブテロールテープ」「セキナリンテープ」を貼っているお子さんが多いことに驚いています。 『このホクナリンテープは、どこで処方され、何のために使用しているの!?』と首をかしげてしまうことも少なくありません。 なぜ…