ドクター・キッド

〜小児科医が解説する子供の健康・病気と単なる雑記のブログ〜

耳鼻

抗ヒスタミン薬や鼻づまり薬は小児の中耳炎の予防に効果なし

今回はクラシックな論文をピックアップしました。 1979年にPediatricsで発表されたランダム化比較試験です。 研究の背景 中耳炎は6歳以下の小児に比較的頻回に起こる疾患です。治療法は軽症であれば鎮痛剤、中等症以上であれば抗生物質を使用するのが一般的…

舌小帯短縮症って手術したほうが良いですか?

舌小体短縮症のポイント 先に舌小帯短縮症のポイントをあげます; 舌の裏側のヒダが短いことを舌小体短縮症といいます 手術が必要なお子さんは、ごく一部のみです SIDS(乳児突然死症候群)とは関連ありません この3点だけでも覚えておくと良いでしょう。 …

耳垢はとってもらったほうが良いですか?

耳垢(みみあか)のポイント 耳垢は古い表皮、皮脂、ほこりからできます 掃除は月に数回で十分です、無理にとらなくても良いです 耳の穴付近の耳垢をやさしくとってあげましょう そもそも『耳垢(みみあか)』ってなんですか? 耳垢は; 耳の通り道(外耳道…

扁桃腺の肥大と手術適応について

扁桃腺・アデノイドってなに? 扁桃腺は喉に複数あります。それぞれ、口蓋扁桃やアデノイド(咽頭扁桃)といわれています。 扁桃腺の役割は、細菌感染から体を守ることです。扁桃腺は細菌やウイルスを処理する臓器ですので、感染を起こしやすい臓器といえま…

赤ちゃんの鼻水、鼻づまりは、『ママ鼻水トッテ』の使用をオススメしてます

ママ鼻水トッテ:耳鼻科医が考案した鼻すい器 丹平製薬 ママ鼻水トッテ (0歳から対象) 耳鼻科の先生が考案した、お口で吸うタイプの鼻すい器 出版社/メーカー: 丹平製薬 メディア: Baby Product 購入: 13人 クリック: 41回 この商品を含むブログ (29件) を見…

新生児・乳児・幼児の睡眠について解説します〜夜泣き・いびき〜

睡眠サイクルの確立は生後1年で徐々に 生まれたばかりの新生児の体の機能は、とても不安定です。 徐々にですが、体の機能は成熟してきて、体温の調整、授乳、嚥下が発達するのと並行して、睡眠サイクルが確立してきます。 おおよそですが、生後1年で徐々に…

こどもの喉のかぜを解説します

急性咽頭炎ってなに? 『喉(のど)の風邪』は医学用語で『急性咽頭炎』といいます。 急性咽頭炎は、のどの粘膜やリンパ組織に生じる急性の炎症で、原因はほとんどウイルス感染です。 細菌感染で多いのは溶連菌ですが、全体の10%〜20%程度です。 年長児ではE…

小児科医が語る滲出性中耳炎のまとめ

滲出性中耳炎のポイント まずは、滲出性(しんしゅつせい)中耳炎のポイントです; 滲出性中耳炎は『耳の中に水が溜まっている状態』です 自然軽快が多いので、無治療でいいこともあります 何か薬を飲んで、劇的に良くなるわけではありません 聴力障害や言語…

子供の副鼻腔炎について

副鼻腔炎のまとめ 副鼻腔炎は3〜6歳児に多く、風邪の5%〜13%に合併します 大人のように鼻づまり、頬の痛みがないことが多いです 約50%は抗生剤を使用しなくても、4週間以内に自然治癒します 副鼻腔について 副鼻腔は鼻の奥にある小さな空間です。 副鼻腔…

こどものアレルギー性鼻炎の説明書

アレルギー性鼻炎の原因 アレルギー物質と鼻の粘膜が反応し、炎症が起こった状態を『アレルギー性鼻炎』と呼んでいます。一般の方は『花粉症』と呼んでいますが、正式には『花粉によるアレルギー性鼻炎』といえます。 アレルギー性鼻炎の原因は、1型アレル…

小児科医の解説する急性中耳炎

急性中耳炎のポイント 鼻や喉にいるウイルス/細菌が中耳に入ると中耳炎になります こどもの耳管は短く、中耳炎になりやすいです 軽症の中耳炎は痛み止め、・中等症以上は抗生剤を使用します 鼻かみ、鼻吸引、鼻洗浄は中耳炎を予防できます どうして中耳炎に…